必死に対処を考える毎日
前回の記事で、私が高校球児のときにイップスになったことを書きました(イップス発症編)。
その後は、必死に対処を考える毎日でした。投げるフォームを見直したり、手首の使い方、指の使い方を変えたりしました。
さらに、指にテーピングを巻いて、投げる感触を変えてみたり。どれもこれも、解決には至りませんでした。
症状は日に日に悪化
当初はピッチャーへの返球だけがおかしくて、それ以外は何も問題なくスローイングすることが出来ていましたが、その理由は分かりませんでした。
そして、返球以外でおかしくなっても不思議じゃないと考えるようになります。
不安が現実になりました。ランナーがいないときに三振や三振以外のアウトを取った時に、内野間でボール回しをするのですが、ついに暴投を投げます。
すると次からは、ピッチャーへの返球と同じような症状になったのです。
連鎖は続き、ノック等のスローイングでもダメ。もう八方塞がりでしたね。
対照的に打撃は好調でした。高校2年の時は打率は4割を超えていましたから。
でも、守備のことを考えるとレギュラーを剥奪して欲しかったんです。
贅沢な悩みだったのかもしれませんが、守備についているとき、ふいにベンチを見ると補欠の選手が羨ましいとも思えました。
3年生になって、『暴投になっても良いから、全力で投げよう』と決めました。
毎日、ネットに向かってスローイングの練習もしました。試合では暴投の頻度はかなり下がったと思います。
でも、心の中の不安感は消えない。ただ単に、開き直って投げているだけですからね。
結局、3年の夏の大会を終えるまで、本当の改善は出来ませんでした。
イップスになった原因を自分なりに分析すると、
のような感じです。
きっかけは些細なことだったんですが、最終的には負のイメージを自分が払拭できなかったことが、改善できなかった理由だと思います。ただ、負のイメージを払拭するって結構難しいです。
私のイップスが治ったのは、大学に入ってからです。意外なところに答えはありました。
次回(イップス解消編)に続きます。