バッティングで力強い打球を打つためには、下半身の使い方が重要です。下半身は、体の土台となる部分ですので当然ですね。
ここでは、バッティング動作における合理的な下半身の使い方について説明します。
この記事の目次
「軸足」はどっちの足か?
バッティングにおける下半身の使い方で、必ずと言ってよいほど論争になるのが『どの足に、どの割合で体重をかるのか?』という点です。
具体的に言えば、投手側の足(右打者なら左足、左打者なら右足)、捕手側の足(右打者なら右足、左打者なら左足)のどちらに体重をかけるべきか?ということです。
昔から多くある意見は以下の通りです。
- 捕手側の足を『軸足』と呼ぶ
- その『軸足』に体重をかけるべき
- 『軸足』にかける体重の割合は様々(30%~70%?)
私の考え方は違っており、以下のように考えています。
- バックスイングの『軸足』は捕手側の足
- フォワードスイングの『軸足』は投手側の足
- フォワードスイングは投手側の足に全体重をかける
以下に、その理由や動作のポイント・コツなどを説明します。
バックスイングの軸足としっかり固定するコツ
まずは、バックスイングについて。
バックスイングはフォワードスイングのための準備段階であり、体を捕手側に捻り、力を溜める動作ですが、このときの軸足は捕手側の足(右打者なら右足、左打者なら左足)になります。
これは一般的な考え方と私の考えも同じですし、異論のある方は少ないでしょう。
バックスイングで確実に体を捻るためには『しっかり軸足を地面に固定する』ことが大切ですが、以下に説明するコツを知っていれば簡単に実現できます。
軸足を斜めに閉じて構える
バックスイングで軸足(捕手側の足)をしっかり固定するには、図1のように軸足を斜め内側に閉じることが効果的です。
図1
このとき、軸足の内側に体重をかけることがコツです。軸足の内側とは、軸足の親指の付け根からカカトの内側という意味です。
軸足の内側でなく外側に体重をかけてしまうと、バックスイングで体に捻りがくわえられるにつれて、その窮屈さに耐えられなくなってしまいます。
そうすると、せっかく閉じていた軸足が外に開き、体の捻りが緩まってしまうのです。
写真1をご覧ください。このように構えの段階で軸足を斜めに閉じておくと、軸足が自然と内捻(内側に捻る)されます。
この軸足の内捻は、バックスイングで上半身を捕手側に捻ったときの抵抗力となります。
写真1
◆ 体を捻るとは?
体を捻ることについて重要なポイントは、軸足を一方の端として固定し、他方の端である肩(上半身)を回すことです。
例えば消しゴムを捻るとき、あなたならどうしますか?
一方の端を指で摘み固定しながら、もう一方の端を捻りますよね。バッティングにおける体の捻りも同様です。
しかし、消しゴムとバッティングにおける体の捻りは根本的に違う点もあります。
消しゴムを捻るとき、一方の端を指で摘み固定しますが、これは消しゴムから見れば『外部の力』です。
それに対し、バッティングの場合は『外部の力』に頼ることは出来ず、打者自身の力で行わなくてはいけません。
だからこそ、しっかりと軸足を固定することは大切なのです!
バックスイングで体を捻る
先述したように、軸足を斜めに閉じて構えた状態からバックスイングを行います。図2をご覧ください。
図2
このように軸足を斜めに閉じて内側に体重をかければ、前足を軸足に引き付けても微動だにしません。
その結果、バックスイングで後ろ腰(右打者の右腰、左打者の左腰)に十分な捻りを入れることが出来ます。
栗かしになりますが、バックスイングの目的は体に捻りを作ることです。
しかし野球の場合、バックスイングで体を捻る際、前肩(右打者の左肩、左打者の右肩)を深く入れ過ぎるわけにはいきません。前肩を深く入れすぎると、投手が投げるボールが見辛くなるからです。
ですので、前肩を深く入れず出来るだけバックスイングで体を捻るには、軸足を斜めに閉じることが効果的なのです。
◆ ちなみにゴルフは?
ゴルフの場合は野球とは異なり、目の前に静止したボールがあります。それゆえ野球のバッティングに比べて、前肩を十分深く入れることができます。
同じようなフォームでボールを飛ばしているように見えますが、根本的な違いがあるのです。
バックスイングで軸足に「力を溜める」ことはデメリットだらけ!
よく、
バックスイングで軸足に力を溜めろ!
と言う人がいますが、これは間違っています!
バックスイングで軸足に力を溜めようとするとデメリットだらけなんです!
以下に、どんなデメリットがあるか説明します。
デメリット1 捻りが弱くなる
軸足に力を溜めようとすると、軸足の膝を折って体重をかけてしまいます。この状態で、後ろ腰に捻りを入れようとしても、軸足の足元から捻りが入っていないので、捻りの力は弱くなります。
写真2、写真3をご覧ください。いずれも、軸足を折ってバックスイングを行っています。どちらも上体の捻りが弱く、十分なバックスイングになっておりません。
その結果、トップが浅く力強いスイングが出来る準備が出来ていません。
写真2
写真3
デメリット2 上体がスウェーする
スウェーとは体が流れてしまうことを言います。野球の場合、フォワードスイングのときによく使われますが、バックスイングでもスウェーすることがあるんです。
軸足を折り曲げると、上半身を捻ったときの抵抗力になりません。
バックスイングで前足を軸足に引き付けた際、その勢いに負けて軸足が外へ流れ、上体が捕手側に流れてしまうのです(図3参照)。
図3
消しゴムを捻るときに例えると、消しゴムの一端を固定せずフリーにした状態で、もう一方の端を捻っているようなものです。
消しゴムを捻っているつもりでも、全く捻られていませんよね?
上半身を捻ったときの抵抗力になっていない=体は捻られていない、ということなのです。
デメリット3 重心が外へ落ち不安定になる
軸足の膝を折って構えた状態からバックスイングに入り、前足を軸足に引き付けると、さらに軸足を折り曲げて、屈みこんでしまうこともあります。
図4をご覧ください。
図4
このとき重心は両脚の中に落ちておらず、外に落ちています。すなわち非常に不安定な状態なんです。
これらのデメリットは関連性を持っている
軸足を折ってしまうデメリットは互いに関連性を持っており、非常に厄介です。
バックスイングの際、体が捕手側へスウェーすることに対し意識を強く持ちすぎると、自然と捻りが弱くなりデメリット1が表面化します。
重心が外へ落ち不安定になってしまえば、捻りが弱くなって当然ですので、やはりデメリット1が表面化してしまいます。
デメリット1(捻りが弱くなる)を恐れて、頑張って捻ろうとすれば、その勢いに負けてデメリット2が表面化します。
このように、これらの問題点を個別に捉えて処置をしようとしても直せないのです。
これを解決するためには点根本的な対策が必要であり、そのために軸足を内捻させて構えの段階から軸足を閉じておくことが効果的なのです。
重心移動と体重移動の違い
ここで、重心移動と体重移動の違いを明確にしておきます。
この違いを理解していない指導者は本当に多いです。プロ野球中継の解説者でも同様で、重心移動と体重移動を間違って使っているのをよく耳にしますしね。
重心移動とは?
重心とは・・・
質量の中心点。物体の重さ(重力)を考慮し、その点を支えると全体を支えることが出来る点のこと。
人体の重心はへそ付近にあります。重心移動とはその言葉の通り、人体の重心を移動ささせることです。
体重移動とは?
体重とは・・・
体の重さのこと。
バッティングは地に足をつけてバットを振ります。すなわち、足で体重を支えることになります。
体重移動とは、左右の足にかかる体の比重を移動させることです。
フォワードスイングの軸足としっかり固定するコツ
次にフォワードスイングの説明をします。
冒頭にも書きましたが、フォワードスイングの軸足は前足(右打者の左足、左打者の右足)になります。
フォワードスイングは前腰(右打者の左腰、左打者の右腰)を中心にすべきであり、そうすると必然的に『投手側の足が軸足=捻りの軸』になるからです。
打者がステップする理由
そもそも打者がバックスイングからフォワードスイングに移行する際、なぜステップするのでしょうか?
それは、捻りの軸足を捕手側の足から投手側の足に踏みかえるためです。
フォワードスイングは体の捻りによってスイングスピードを加速させますが、体の捻りを求めるには、バックスイング同様しっかり軸足を地面に固定することが必要なのです。
軸足をしっかり固定するコツは「壁」と体重移動
バックスイングからフォワードスイングに移行するには、ステップを踏む必要があることは上に書いたとおりです。そして体重移動に移るわけですが、ここに大事なポイントがあります。
その重要なポイントとはステップと同時に体重移動することです。
一応、繰り返し書きますが『体重移動』であって『重心移動』ではないですよ。意味が全然違いますから注意して下さい。
もう一つ重要なポイントがあります。
それはバックスイング同様、軸足(投手側の足)を内捻させることです。
これもバックスイング同様、前足を開かず、内側に体重をかければ自然と内捻されます。そして、前足がしっかり内捻されていれば、体が投手側へ流れる(いわゆるスウェー)ことはありません(図5参照)。
これを『壁』と言います。
図5
ステップにより投手側の足を着地させるときに、しっかりと『壁』を作ります。
同時に、この投手側の足はフォワードスイングの軸足になりますので、しっかりと体重をかけるのです。
『壁』が出来ていれば、スウェーすることはありません。
フォワードスイングでスウェーしてしまう理由
フォワードスイングでスウェーしてしまう理由はバックスイングと同じで、軸となるべき前足が膝から折れてしまうからです。
では、なぜ軸足が膝から折れてしまうと思いますか?
それは、軸となる前足が開いてしまい、つま先が投手の方を向いてしまうからです。
人間のからだは、つま先の方へ膝が曲がるように出来ています。ですので、フォワードスイングのときに前足が開くと、前足のつま先が投手へ向き、その方向へ膝が折れ曲がってしまうのです。
その結果、上体が投手の方へ流れて、スウェーしてしまいます。
写真4
写真4は上体がスウェーしているスイングです。投手側の足(左足)が開いて、投手側に向いているのが分かると思います。
ステップ幅が広く左膝が折れていますが、頑張って前で打とうとするあまり、上体が投手の方へ流れてスウェーしているんですね。
適切なステップ幅と体重移動
適切なステップ幅は、肩幅より少し広いくらいです(写真5参照)。
写真5
注意して欲しいのは、ステップ幅を広げ過ぎないことです。理由はステップ幅が広くなると、体重移動が難しくなるからです。
人間の重心はへそ付近にあります。この重心はステップ幅が広くなれば広くなるほど、下にいきます。
ここで知ってほしいポイントは重心は下にあればあるほど安定し、上にあるほど不安定になるという物理法則のことです。
重心が下がって『安定する』と言うと、なんだか良さそうに感じるかもしれませんね。しかし、この場合は大きなデメリットとなります。
『重心が安定する』ということは『体重移動を困難にする』ことと同じなんです。
体重移動がしっかりできないと前足が軸足とならず、捻りの軸を失ってしまい、力強いフォワードスイングが出来ません。
写真6
写真6をご覧下さい。
ステップ幅が広いので重心が下がっており、体重移動が不十分な例です。
軸足(前足)を固定すまでトップを崩すな!
あと大事なポイントとしては上半身との絡みであり、大まかな流れは以下の通りです。
< スイングの流れ >
- バックスイングを行いトップを作る
- フォワードスイングに移行するためにステップし、体重移動をおこなう
- このときトップを維持する
- 前足が捻りの軸となり、フォワードスイングを行う
重要なことは、前足を地面につくまでトップを崩さないことです。
前足を地面に着く前に、トップを崩してフォワードスイングに入ってしまえば、基礎が無いのに建物を造るようなもので、非常に脆いスイングになってしまいます。
そして、このスイングのことを『ドアスイング』と言います。
ドアスイングに関しては『ドアスイングの根本的な原因と改善方法』に、トップの作り方は『バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ①~トップの重要性~』に詳しくまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。
理屈に合わない間違った打撃理論集
ここでは、合理的ではない間違った打撃理論をご紹介します。
頭から股にある仮想軸を中心に回転せよ!
頭の先から股を結んだ線を仮想軸として、仮想軸を中心にコマのように回転しなさい!という打ち方です。
もっともらしい言い方ですが、残念ながら仮想軸はあくまで『仮想』であって物理的な軸ではありません。
フィギュアスケーターのスピンならいざ知らず、バッティングはコマのように回転なんかしませんよね?
地面と唯一接触しているのが両足ですので、下半身を含んだ全身で打つには必ず足から頭までを結んだ線が軸になります。
この仮想軸を中心に回して打つと言うことは、下半身の存在を無視していることになるんです。
消しゴムを捻るときを例にすれば分かり易いでしょう。
消しゴムを捻るとき、一方の端を指で摘み固定しながら、もう一方の端を捻ります。
『仮想軸』を中心に回転させる打ち方は、一方の端を固定せず、もう一方を回転させているに過ぎません。
どちらが、強い力を生じさせるか論ずるまでもありません。
腰で打て!
『バッティングは腰で打て』と言う表現って曖昧なんです。
確かに腰の動作は重要かもしれません。しかし、下半身の動きが伴ってこそなんですよね。逆に言えば、下半身の合理的動作を伴わず、ただ『腰を回せ』といっても意味がありません。
その理由を腰の運動量で考えてみましょう。
先程挙げた仮想軸で腰を回す打ち方と、体の捻り戻しによる打ち方を比べても、腰を回す角度は変わりません。
この腰を回した角度を『運動量』として捉えてしまうと、『仮想軸』を中心に、単純に腰を回した打ち方で良いと錯覚してしまいます。
しかし、重要なのは腰を回した角度とその速度です。腰を回したときの速度の違いを求めるためには、腰から下の『脚』を捻ることが重要なのは、これまで説明した通りです。
この違いを理解せず、ただ腰を回そうとしてもスイングスピードは上がりませんし、
もっと腰をきれ!
と指導者が選手にはっぱをかけても、意味がありません。
重心を下げて打て!
とにかく低く構えることを良しとする人、低く構えた方が下半身を使えていると思っている人がいます。
残念ながらバッティングで重心を下げてしまうことは致命的です。
重心は下げてしまえばしまうほど、体重移動が困難になるからです。
この考え方は守備にも応用できるんですよ。
内野手が守っているとき、バッターがインパクトする前から重心を下げて構えてはいけません。重心が下がって体重移動が難しくなり、一歩目が遅くなってしまうからです。
バッターのインパクト前は重心を高く保ち、体重移動をし易くするのが、一歩目を早くするコツでなんです。
軸足に力を溜めて打て!は諸悪の根源
バックスイングで軸足に力を溜める方法はデメリットだらけなのは、先に説明した通りです。フォワードスイングと絡めるとさらにデメリットは際立ちます。
バックスイングで軸足に力を溜めようと体を沈めると、重心が下がります。この状態から、ステップした前足を軸足にするため体重移動させると、重心が上がってしまいます。
重心の上げ下げは運動にとってロスになりますし、目線が上下することにより、ボールを捉える可能性が下がってしまいます。
一方、バックスイングで下げた重心を保つようにフォワードスイングを行うと、ステップした前足も折ってしまいます。そうすると上体がスウェーし易い状態になるのは明らかです。
では、この状態でスウェーを避けるためにどうすると思いますか?それは体重移動に制限をかけるんです。そうすれば上体が前に突っ込まないと考えてしまうんですね。
そもそも、捕手側の足を折ってバックスイングすることを推奨する人は、折った軸足を蹴り、その推進力でフォワードスイングを行わせようとします。
でも、ステップ幅や投手側の足で作る壁の本質を理解していないから、その推進力が強すぎるのを嫌がるんですね。
その推進力が最大になるのが、投手側の足に全体重を乗せることですから、『フォワードスイングのとき、両足にかける体重の比率はどのくらい?』といった、実にくだらない論議になるんです。
その結果『仮想軸を中心に回転せよ!』と物理的に間違ったスイングを推奨してしまうんですね。
このように、軸足に力を溜める行為は、負の連鎖から逃れられない『諸悪の根源』なのです。
フォワードスイングの良し悪しの見分け方
これまでの復習として、下半身を使っているスイングと、下半身を使えていないスイングを見ていきます。
体重移動をして、しっかり投手側の足を『軸足』としてフォワードスイングを行っているかどうかがポイントになります。
良い例
写真7をご覧ください。これは良い例です。
写真7
投手側の足(右足)で壁を作っており、右足から頭を結ぶ線が軸になっていることが分かります。
そして、捕手側の足(左足)には体重がほとんどかかっていませんから、つま先で地面に触れているだけでフリーになっています。
腰もしっかり回されていますね。捕手側の腰(左腰)が、投手側の足(右足)の近くまで回されていることが、写真から見て取れますからね。
悪い例
写真8をご覧ください。これは悪い例です。
写真8
投手側の足(左足)で壁が出来ておらず、左膝から折れ曲がっています。当然、左足から頭を結ぶ線は無く、軸になっていません。
捕手側の足(右足)は地面に楔(くさび)を打ったような形になっており、重さを支えているのが見て取れます。
つまり体重移動がされていないことを示しており、物理的な軸も存在せず、下半身が使えていない打ち方なんです。
次は腰の位置に注目して下さい。写真7とは異なり、捕手側の腰(右腰)が投手側の足(左足)に近くありませんよね?
これは体重移動が不十分なことが原因で、左腰を引いてしまっているからです。
前に強い打球を打とうとしているのに、腰を引いて打っても強打出来ないのは当然のことです。
まとめ
昔も今も、MLBとNPBは差があると言われますよね。特にバッティングのパワフルさに関しては、大きな差があります。
その中でも、下半身の使い方はMLB選手の方が合理的な動作をする選手が多い。
体格やフィジカル面で日本人選手が不利なのは当然です。であれば、なおのこと合理的な動作が必要なのは日本人選手の方なんですよね。
この辺りはまだまだ発展の余地があると思いますし、NPBレベルが上がれば大学・高校野球をはじめとするアマチュア野球界の指導も変わってくるはずです。
そうなれば、いつかはMLBで本塁打王を取れる日本人選手が現れるかもしれません。
最後に、今回の記事をまとめます。
< 下半身を使ったバッティングのコツ >
- 体の捻り戻しによる力を利用する!
- バックスイングの軸足は捕手側の足!
- 軸足は斜めに閉じて構えよう!
- 構えで重心を下げるのはダメ!
- 重心移動はしない!するのは体重移動!
- ステップと同時に体重移動しよう!
- ステップは肩幅より少し広く位で十分!
- フォワードスイングの軸足は投手側の足!
- 軸足を内捻し壁を作ること!
- 壁を作るまでトップを崩すな!
- 『仮想軸を中心に回転せよ』は物理的にありえない!
- フォワードスイングで捕手側の足はフリーになる!
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