勝負事における余計な私情とは
FXで勝つためにはメンタルが重要と言われることが多いです。
逆に言えば、メンタルが安定していない状態では勝ち辛いと言えるのではないでしょうか?
正確に言えば、市場の動向や状況を冷静に判断することが出来ない状況では、不利にはなっても有利にはならないと言うことです。
しかし、人間である以上、完全に感情を排除することは極めて難しいですよね。
FXに限らず、勝負事に余計な私情を挟むことは、結構あるんじゃないかと思います。
例えば、パチンコをはじめとするギャンブル。
普通の人は『勝ちたい』と思っていても、多くの人が私情を優先します。
『私情』とは、『遊戯する時間があり、遊戯するお金がある』という自分の事情ですね。
サラリーマンの場合、給料日の後でお金に余裕があり、週末や祝日で仕事が休みである場合が該当します。
年末年始などは、ボーナス後&年末年始休暇で、金銭的にも時間的にも余裕がかなりある状態です。
でも、一般的に『盆と正月は勝てない』と言われます。
まぁ、パチンコ屋からすれば、客が勝手に来てくれる状況ですから、甘くする必要は無いので当然だと思います。
こんなことはみんな分かっていると思うんですよ。
勝ち辛い状況だと。それでも、自分の事情を優先して不利な状況でも戦いに行くんです。
だから負けてしまう。
さらに『昨日負けたから取り返したい』と考え、冷静な判断が出来ず、さらに不利な勝負へ挑めば、勝利はどんどん遠のいて行くでしょう。
逆に、『勝てなくても、遊べたから良い』と思っている人は、それはそれで良いんじゃないですかね。
ある意味、ギャンブルと認識した上で、負けを許容できるのですから。
問題なのは、負けを許容出来ないくせに、不利な勝負を挑み続ける人です。
このような人は、勝負を運不運で考え、自分に運が舞い込んで来るのをひたすら待っているだけです。
優位性が何も無いので勝てるわけが無いんです。
いずれにしても、勝負から目を背け、私情に駆られても勝利には繋がりません。
トレードに私情を持ち込まない
FXがギャンブルかどうかは、色々な意見や考えがあると思います。
確かにギャンブルと言ってもよい面を持っていますし、勝てる人から見ればギャンブルとは呼べないと思います。
ただ、どちらにしても私情を持ち込んでトレードが有利になることは無いと思うんですよね。
これらの私情をトレードに押し付けても無駄です。
いつも市場は個々の事情など、お構いなしに動くからです。
私情はあって当然。それを認識すれば良い。
私情をトレードに押し付けても無駄ですが、私情を排除することは出来ないと思います。
人間である以上はしょうがないですから。
利益をあげれば嬉しいし、損失を出せばがっかりするのは当然です。
だからこそ、私情をトレードに押し付けなけいことが重要だと思います。
言い換えれば、私情が根拠となるトレードをしなければ良いのです。
では、どうやって私情を置いて、冷静にトレードすれば良いのか?
人それぞれ対処方法を持っていると思いますが、私の場合『他人のお金を運用している意識を持つ』ことです。
これは、自分が行うトレードに根拠を強く持たせるためにやっているんです。
そうすると、運用を任されている人から『何でここで買ったの?』『何でここで売ったの』と問われても、回答できなければいけませんからね。
ここで、『負けが込んでいるから』とか『最近調子が良いから』なんて回答できませんよね。
トレードの根拠になっていませんから。
さらに、トレードの根拠を探せる心理状況になっていない場合は、すでに勝負の土俵には立てていませんので、その日のトレードは終了します。
そうやって、私情をトレードに反映させないようにしているつもりです。
私のやり方などは、あまり参考にならないと思いますが、勝っている人ほど、トレード手法なんかじゃなく、私情とトレードの距離感を上手くコントロールしていると思っています。