この記事の目次
野球を楽しむために最低限必要なこと
野球の基本動作は投げる・打つ・守る・走ることです。
この中で、走ることに関しては問題ないでしょう。野球を始める前に走ったことがない人なんていませんからね。
もちろんベースランニングなど野球特有の技術もありますが、それは後々取り組めばいいことで、知らなくても野球は楽しめます。
野球初心者にとってハードルが高いと感じてしまうのは投げる・守る・打つことです。
今回の記事は『守る』に焦点を当て、野球初心者が楽にボールを捕ることが出来るようになる練習方法やコツを解説します。
< このような方に適した記事です >
- 野球をはじめたばかりの初心者の方
- 子供が野球をはじめたが、何を教えたらよいか分からない親御さん
- 野球をほとんどやったことがないのに、少年野球の監督やコーチになってしまった方
ボールを捕るコツは「掴む」こと
野球というスポーツの特徴として、グローブを使ってボールを捕ることが挙げられます。
野球初心者はグローブの使い方に慣れていませんから『グローブの中にボールを入れる』ように考えがちです。
しかしこのような考えを持つと、制限されたグローブの使い方になってしまい、ボールを捕ることがさらに難しくなるんです。
ボールを捕る一番のコツは『ボールを掴む』ことです。野球初心者ほど意識的にグローブを開閉し、しっかりとボールを掴むようにして下さい。
ボールを掴むことが出来るようになれば、ボールを捕れる範囲が格段に広くなります。
そのためには使いやすいグローブを使う必要があります。野球初心者が使うべきグローブやグローブの選び方は以下の記事にまとめてありますので、そちらをご覧下さい。
家で簡単にできる「ボールを掴む」練習
野球初心者が家で簡単にできる『ボールを掴む』感覚を身に付ける練習方法は、以下の通りです。
- グローブを装着した状態で、床に置いたボールをグローブで掴む
- ボールを掴んだグローブを上にあげる
- グローブを開きボールを落とす
- 投げる方の手でボールをキャッチする。
- ボールを床に置く
たったこれだけです。
但し、以下のことに注意して下さい。
< 注意ポイント >
- グローブをはめた手の甲を天井に向けてボールをとること
- 決してグローブをはめた手の平が天井に向かないこと
グローブをはめた手の平が天井に向けば、グローブですくうようなボールの捕り方になってしまいます。これではボールを掴んだことにはなりませんから注意して下さいね。
止まっているボールを掴めなくては、動くボールを掴めなくても当然です。そしてグローブを扱えるようにならなくては、ボールは掴めないんです。
逆に言えば、止まったボールを掴むことが出来れば、動くボールだって掴めるんです。
バックハンドで捕ってみよう
野球初心者が動くボールを捕れるようになるためには、バックハンドでボールを捕る意識を持つことが大切です。
ボールの捕り方はオープンハンドとバックハンドがありますが、それぞれ説明しますね。
オープンハンドとは?
オープンハンドとは上の写真のように、グローブを持っている腕を外側に捻ってとる方法です。ちなみにこのような腕の使い方を外捻と言います。
この捕り方は、グローブをつけている腕の方向に向かってくるボールを捕るときに使います。
また、野球初心者ほどオープンハンドを多用する傾向があります。それは野球初心者の場合、ボールを掴む意識が弱く、グローブの中にボールを入れる意識が強いからです。
バックハンドとは?
バックハンドとは上の写真ように、グローブを持っている腕を内側に捻って捕る方法です。このような腕の使い方を内捻と言います。
この捕り方は、体の正面またはボールを投げる腕方向に向かってくるボールを捕るときに使います。
バックハンドで捕れるようになれば初心者卒業!
野球選手は状況によってオープンハンドとバックハンドを使い分けますが、圧倒的にバックハンドの方が使い勝手が良いです。
バックハンドは、体の正面や投げる腕方向に向かってくるボールを捕るときに使いますが、グローブ側に向かってくるボールも捕ることが可能です。
それに対し、オープンハンドはグローブ側に向かってくるボールは取れますが、体の正面やボールを投げる腕方向へのボールは窮屈な体勢になり上手く捕ることができません。
このことからバックハンドでボールを捕ることができれば、手が届く範囲のボールは捕ることができるようになります。
そしてバックハンドでボールを捕るためには、グローブでしっかりボールを掴むことが必要不可欠なのです。
ボールが怖い場合の対処法
野球初心者は向かってくるボールが怖くて当然です。
ボールを怖がらないように!
なんてことを言う人もいますが、慣れていないものは怖くて当たり前なんです。
実際、それは野球初心者だけでなく野球経験者でも同じなんですよ。
普段、草野球をやっている人だって『硬式球で150km/hのボールを怖がらずに捕れ!』なんて言われればほとんどの人は怖がりますから。
野球初心者がボールを怖いと感じる理由は、ボールを確実に捕る自信がなく捕れなかった場合、体にボールがぶつかると思うからです。
だったら、ボールが通るライン(球道)を避けた位置に動けばよいのです。バックハンドが使えれば手の届く範囲のボールは捕れますから。
徐々にボールのスピードに慣れたと感じてから、ボールの正面に入って捕ればいいんです。最初から無理をする必要はありません。
最後に
野球初心者にとって、グローブでボールを捕ることは難しいものです。
その反面、ボールを捕ることが出来るようになると野球が格段に楽しくなります。
今回の記事が、その助けになれば幸いです。