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尿路結石は痛い!
尿路結石の痛みは『3大激痛』といわれることも多く、体験した人では表現できない痛みです。
ちなみに私はこれまでの人生で、10個以上の結石を排出しています(汗)
結石のサイズによって痛みは異なり、結石が大きくなればなるほど痛みが強くなる傾向があります。
私の場合、10個以上排出した中で辛かったのは4回。それ以外は、違和感を感じるくらいでした。
ちなみに、私が認識している結石以外にも、違和感すら感じずに排出された小さな結石もあるかもしれません。
今回の記事では、人より多く結石を経験している身から、出来るだけ早く結石を排出する方法をお話したいと思います。
尿路結石の基礎知識
まずは尿路結石について簡単に説明します。
尿路結石とは
腎臓では水分以外に多くのものが濾過されます。そのとき必要なものは再吸収され、残ったものが尿になります。
この尿中に含まれるカルシウム・マグネシウム・尿酸などの成分が、腎杯や腎盂で結晶化し結石となります。
尿は腎臓→尿管→膀胱→尿道を通って排出されますが、結石が詰まった箇所によって呼び名が異なります。
結石が腎臓にある→腎臓結石
結石が尿管にある→尿管結石
結石が膀胱にある→膀胱結石
結石が尿管にある→尿道結石
これらを総称して尿路結石と呼びます。
尿路結石の症状
結石が腎臓にあるときは、ほとんど痛みはありません。痛みがでるのは細い尿管へ移動したとき。このときに鈍痛や疝痛発作を引き起こします。
よく勘違いする人がいるのですが、結石が尿管を傷つけるから痛みがある訳ではありません。
結石が尿管に詰まると、尿の圧力が高くなり尿管が痙攣を起こし、神経を刺激するために痛むんです。
結石が膀胱へ移動すると痛みは無くなりますが、このとき強い残尿感が起こることもあります。
・腎臓結石
ほとんど痛み無し
・尿管結石
腰や背中の痛み、側腹部の痛み、下腹部の痛み、吐き気、嘔吐、血尿
・膀胱結石
残尿感
・尿道結石
チクチクした違和感
尿路結石の治療
尿路結石の治療方法はできた結石のサイズによって異なりますが、ほとんどは自然排出になります。自然排出とは尿と一緒に排出されることを指します。
自然排出が困難な場合は、体外衝撃波砕石術(ESWL)と言われる衝撃波を体の外から当て、結石を排出可能なサイズに割る治療も行われます。
その他にも尿道から内視鏡を入れて取り出すこともあります。
辛かった尿路結石体験談
私が過去に辛かった尿路結石の体験談は、以下の記事にまとめました。
- 【1回目】人生初の血尿にビックリ!
- 【2回目】息子の退院日に突然襲ってきた疝痛!
- 【3回目】痛みが無くても、残尿感が長く続くのも辛い!
- 【4回目】最大の疝痛!救急車を呼ぶ寸前!
最短で結石を排出する方法!
これまでの私の経験から、最短で結石を排出する方法を説明します。
【手順1】まずは病院で診断を!
鈍痛や疝痛があった場合、まず病院で尿路結石であることを診断してもらいましょう。
すべて病気に言えることではありますが、尿路結石においては違った意味もあります。
多くの病気は体を安静にしているとが基本ですが、尿路結石の場合は違うからです。
【手順2】水を多く飲む
尿管に詰まった結石を押し出せるのは尿だけです。尿が無くては絶対に排出できません。
ですので尿を作り出すために、水を多く飲む必要があるのです。
もう飲めないよ・・・
というくらい飲む必要はありませんからね。必要以上に飲みすぎると、次の手順の妨げになりますので。
昔は水ではなくビールなどを勧めることもあったらしいのですが、ビールは結石の原因とされるシュウ酸が多く含まれており、止めた方がいいです。
さらにビールは尿酸を増加させますので、再発予防という点からもおススメできません。
【手順3】ジャンプする
結石を移動させるためにジャンプをします。ただジャンプするのがつまらないなら、縄跳びでも構いません。
場所によってジャンプし辛い場合は、踵の上げ下げでも効果はあると思います。
結石はじっとしていても、なかなか排出されません。ですので、鈍痛があるからと言って横になっていても解決しないのです。
まさに、これが一般の病気と違う点です。だからこそ【手順1】で尿路結石かどうかを確定させる必要があるんですよね。
これが安静が必要な病気だったら、逆に悪化する可能性もありますし。
尿路結石が痛みの原因だと分かっているからこそ、多少体に痛みがあっても頑張ってジャンプできるのです。
【手順4】手順2と手順3を繰り返す
あとは手順2と手順3を繰り返すだけです。
ジャンプをやれば汗もかくでしょうし、喉も渇きます。辛くない範囲で水を飲んで下さい。
そして、またジャンプする。その繰り返しです。
もちろん疲れたら休憩して下さいね。
鈍痛が和らいだ場合、結石が移動して尿管の詰まりが解消されたかもしれません。
残尿感が強くなってきた場合は、結石が膀胱へ落ちたかもしれません。
もし痛みが酷い場合や疝痛がある場合は、無理してジャンプしなくてもいいです。
まぁ、そんな場合はジャンプしたくても出来ないと思いますが・・・
最後に
私の経験上、尿路結石で鈍痛や疝痛を発症する前に、微妙な体調不良がある場合が多かったです。
例えば、胃もたれを感じたり(普段はほとんどないのに)、気持ちが悪くなって嘔吐したり。
こんな症状があった数日後に酷い痛みや、疝痛が襲ってくるのです。
今はそういった症状があると、私は先ほど書いた結石排出手順を行う習慣がついてしまいました(汗)
やっぱり何度経験しても、結石による疝痛は嫌ですからね~
このおかげで、何度か無痛で結石を排出したこともあります。
あと腎臓に結石がある場合も有効ですよ。特に腎臓に結石がある場合は、痛みがありませんので油断しがちです。
でも、結石が大きくなる前に排出した方が絶対に楽ですので、できるだけ早く排出させるべきです。
そのためにも、病院で検査してもらうことはメリットが沢山あるんです。
結石は非常に辛い痛みをつれて来ることが多い病気ですが、それが原因で命を落とす病気ではありません。
痛みの辛さは当人しか分からないものですが、いつかは結石を排出されますし、痛みからも解放されます。
それが早いか遅いかは、対処方法をするかしないかによっても変わりますので、尿路結石で苦しんでいる人はぜひ実行することをおススメいたします。