バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ④~インパクトの衝撃に負けない打ち方~

野球
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はじめに

前回の記事『バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ③~インパクトで押し込むとは?~』で、バッティングのインパクトのときに、ボールがバットに当たったと認識してから押し込むことは不可能だと書きました。

しかし『押し込む』感覚は存在し、その正体は『インパクトの衝撃に負けない動作』が出来たときであることも書きました。

バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ③~インパクトで押し込むとは?~
インパクトの瞬間に「押し込む」ことは不可能です!この記事では、その理由を物理的に解説しています。また「インパクトで押し込んだ」と感じる正体についても説明しています。

 

今回はその続きです。

インパクトの際、捕手側の手が『裏突き』になるべきなのですが、今回の記事では

・具体的にどのような形になるのが良いのか?

・悪い形になる原因と、その対策は?

・悪い形と良い形の比較

をまとめました。

 

手の動きと用語

具体的な『裏突き』の動作を説明する前に、手の動きと用語を説明したいと思います。

コックとアンコック

 

コック

親指の背面の方へ、手を曲げることをコックと言います。

バッティングにおけるフォワードスイングの際、捕手側の手(右打者なら右手、左打者なら左手)をコックさせます。

そうすることにより、バットのヘッドを残したまま右打者なら右肘、左打者なら左肘を先行して抜くことができます。

その結果、慣性モーメントを小さくすることができます。

そうすると、体にバットが巻きついたようなスイングができ、よりスイングスピードを速めることができるのです。

 

この辺の話は、過去の記事『バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ②~腕の使い方~』に詳しく書いてありますので、興味ある方はお読み下さい。

バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ②~腕の使い方~
前回の記事(バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ①~トップの重要性~)に続き、今回はトップの状態からフォワードスイングに移った際の、腕の使い方についてまとめました。腕の使い方を理解すれば、飛躍的に強い打球が打てるようになります。

アンコック

コックした手を解き、手刀の方へ手を曲げる動きをアンコックと言います。

バッティングではフォロースイングに入るとき(すなわち両手を返すとき)、捕手側の手はアンコックすることになります。

 

掌屈と背屈

掌屈

手のひらの方へ、手を折り曲げる動作のことを掌屈と言います。

ボールを投げる場合、ボールをリリースした後の手の動きですね。

この動作により、ボールにバックスピンをかけることができます。

背屈

手の甲の方へ、手を折り曲げる動作のことを背屈と言います。

ボールを投げるとき、ボールをリリースする直前に手を背屈させますね。

 

これらは、野球をする上で重要な動きとなるので覚えておいて下さい。

 

インパクトの衝撃に負けない打ち方①

次に、インパクトの衝撃に負けない打ち方を、ダメな例を挙げて紹介したいと思います。

アンコックしてインパクトしてはダメ!

インパクトのとき、捕手側の手をアンコックしてはいけません。

 

理由は、

インパクトの衝撃を手首で受けてしまう

からです。

 

例えば、素手で壁を殴ることをイメージして下さい。

このとき、手をアンコックして殴ったらどうなるでしょう?

この場合、衝撃で手首を痛める可能性が非常に高いです。

なぜなら、手首が支点になってしまうからです。

 

バッティングも同様で、手をアンコックしてしまうと、インパクトの衝撃を手首で受けてしまいます。

その結果、インパクトの衝撃に負けやすい状態になってしまいます。

 

アンコックしてしまう原因

では、次に捕手側の手がアンコックしてしまう原因を説明します。

 

上絵のように、肩の開きが遅いと、捕手側の手がアンコックしてしまいます。

インパクトするために、打者はバットを投手に正対(投手と本塁を結んだラインとバットの角度が90°)させる必要があります。

しかし、肩の開きが遅いと、その回転不足を補うために、手で必要な角度を作ってしまいます。

その結果、捕手側の手をアンコックしてしまうのです。

この打ち方はいわゆる、

手打ち

状態で、非常に悪い打ち方です。

 

さらに肩の開きが遅い人は、同時にドアスイングになりがちです。

ですので、肩の開きが遅い=始動が遅いスイング『百害あって一利なし』であることを認識して下さい。

ドアスイングについては、過去の記事『ドアスイングの根本的な原因と改善方法』に書いてありますので、興味ある方はご覧ください。

ドアスイングの根本的な原因と改善方法
野球におけるドアスイングとは悪いスイングの代表みたいなものです。ここではドアスイングの根本的な原因と改善方法を書いています。

 

対策

肩の開きが遅くなってしまう原因は、始動が遅いからです。

ですので、肩の開きが遅い場合は、

始動を早くする

ことが、具体的な対策となります。

 

下絵は理想的なインパクトです。

肩を十分開くことにより、右手がアンコックせず、理想的なインパクトになっています。

良い例と悪い例

写真①写真②をご覧ください。

どちらも低めの球をインパクトしている瞬間です。

どちらが良い打ち方で、どちらが悪い打ち方か分かりますか?

 

写真①

 

写真②

 

ハイ、もうお分かりですね!

 

・写真①

良い打ち方で、インパクトの衝撃に負けない打ち方になっています。

右腕とバットの角度に注目すると、アンコックしていないことが分かると思います。

 

・写真②

悪い打ち方で、インパクトの衝撃に負ける打ち方になっています。

右腕とバットの角度が90°より広がっており、アンコックしてしまっています

これでは手首が支点になってしまい、手首でインパクトの衝撃を受けてしまいます。

 

背屈してインパクトしてはダメ!

インパクトのとき、捕手側の手を背屈してはいけません。

この理由も、アンコック同様

インパクトの衝撃を手首で受けてしまう

からです。

 

背屈してしまう原因

インパクトの際に、捕手側の手が背屈してしまうのは

レベルスイングが正しい!

と思っている人に多いです。

※ここで言う『レベルスイング』とは『地面に対して水平であるスイング』のことです。

 

高めのボールを『レベルスイング』で対応しようとすれば、捕手側の手を背屈しなくてはいけません。

 

写真③をご覧ください。

写真③

 

右手が背屈してしまっていることが分かると思います。

これは悪い打ち方です!

 

でも、こういったスイング(レベルスイング)を逆に推奨する指導者は、案外多いのではないでしょうか?

しかし残念ながら、高めのボールを背屈してしまうと、インパクトの衝撃を手首で受けてしまい、打球を遠くに飛ばし辛くなります。

その結果『差し込まれた』状態になってしまうのです。

 

対策

高めのボールに対し、捕手側の手を背屈せず対応するには

ヘッドを立てて打つ

ことです。

地面に対し水平に振るレベルスイングに拘ってしまうと、インパクトの衝撃に打ち勝つ形は作れません。

 

ですので、

・高めのボールに対してはヘッドを立てる

・低めのボールに対してはヘッドを下げる

かつ

・捕手側の手をアンコックさせない

・捕手側の手を背屈させない

ことが重要になるのです。

 

次の記事『バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ⑤~良いフォロースイングとは?~』で、インパクトに負けない打ち方とフォロースイングの関係について書きましたので、興味ある方は是非ご覧ください。

バッティングで打球を遠くに飛ばすコツ⑤~良いフォロースイングとは?~
はじめに 今回はフォロースイングについて解説したいと思います。 よく、 大きなフォロースイングになるように! と言われます。 『大きなフォロースイング』は正しいのですが、この表現も曖昧で、具体的にどんな動作...

 

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