学生時代の野球部で体験した、ちょっとした笑い話です。
あまり面白くないかもしれませんが、気軽に読んでもらえば幸いです。
※全て実話です。
監督の弁当を破棄した結末
高校の野球部の監督は怖い人でした。夏休みは毎日練習。朝から晩まで。
夏休みの、ある暑い日の出来事です。
その日は練習試合、それもダブルヘッダーでした。午前1試合、午後1試合です。
私の野球部にあるしきたりがありました。それは、『監督の弁当を食べること』です。
選手はみんな、弁当を持ってくるのですが、監督も同じです。でも、監督は奥さんが作ってくれた愛妻弁当を食べずに、外へ食べに行くんですよ。
そして、その弁当を選手に食べさせるんです。
暑さに加え、野球漬けなので、自分の弁当を食べることで精一杯ですが、監督の命令には逆らえません。だから、みんなで分担して頂くのですが、ある問題があったんです。
それは、『まずい!!!』ことです。
弁当の内容は、変わったおかずなど無く、ごく普通のものなのですが、なぜかまずいんです。
それだけではありません。いつもセットでお味噌汁もついてくるのですが、これも味付けが変。
しかも、冷めているから塩気が増して、絶妙なまずさを演出しているのです。
それに耐え続けていた我々は、この日に反旗をひるがえしたのです。
我々がとった行動は、
バックネット裏の土の中に埋める
でした。
お弁当には罪はないけど、我々にも我慢の限界がある。
スコップを持ち出し、穴を堀り、中身を埋めました。
そして、いつものように空になった弁当箱を水洗いし、外食から帰ってきた監督にお返ししました。
そうして、いつもの1日が終るはずでした・・・
午後から、2試合目が始まり、試合も中盤を迎えたところで、バックネット裏に異変が。
そう、『カラス』が集まりだしたんです!
守備についていた我々は、試合どころではありません。
でも、駆けつけて追っ払う訳にもいかず、戦況を見守るのみです。
徐々に増えるカラスたち。
『もう、止めてくれ!!!』
我々の願いも空しく、カラスはお宝を掘り当てていました。どうせなら、綺麗に持って行ってくれれば良いものの、出来の悪いカラスが鮭をセンター前に落とし、試合は中断。
散々でした。その日の記憶は、そこからありません・・・
センターの足元を狙う?
ある練習試合の出来事。
相手投手にてこずり、なかなか得点をあげられず、あるイニングの攻撃前に円陣を組み、監督から檄が。
ベンチ裏でヒソヒソと話ました。
怖い監督に、『センターでなく、ピッチャーの足元ですよね?』と聞ける者はいませんでした・・・
延長戦の結末は拳で決めた!
中学時代、ある大会での出来事。
その日は投手が踏ん張り、延長戦へ。なかなか勝敗は決まりません。
野球の大会って、大会ごとや地方によってローカルルールがあるんですよね。
私は大会規定を確認しました。
そうすると・・・
と書いてあったんです。
『拳!?』
今度はプレイボールでなく、ゴングが鳴り、戦うのか?
私はキャプテンだったので不安になります。
キャプテン同士によるシングルマッチなのか、9人による団体戦なのか・・・
結果は・・・
何てこと無い『じゃんけん』だったのです。
拳=じゃんけん、なんて知りませんでした。
結果はポジションごとで先に5勝したチームが勝つ方式でした。我々は幸運にも勝利しました。
延長戦の結末は拳で決めたのです。
終わり