PR

【高校野球】無くならない死球による死亡事故。安全確保への道は険しいのか?

野球
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

高校野球と死亡事故

2018年11月19日、熊本にある高校の野球部員が練習試合中、頭部付近に死球を受けて亡くなりました

亡くなった選手とそのご家族はもちろんのこと、当てた投手やそのご家族も辛く、こういった事故を聞く度にやるせない気持ちになってしまいます。

高校野球は固い硬式ボールを使用しますので、稀にこのような不慮の事故が発生することがあります。

 

私は少年野球~大学野球、草野球と野球を続けていましたが、試合中の死球による死亡事故は体験したことがありません。

しかし高校球児時代、近くの高校で死球による死亡事故がありました。

試合中に死球を頭部に受けた選手は、何とか立ち上がり試合は続行。一塁ランナーとして塁上に立っていましたが、一塁手にもたれかかるように倒れ、息を引き取ったそうです。

 

このときに、危険なスポーツをやっているという意識を持ちました。

とは言うものの、死球に対して身を守る有効な手段を持っていたわけではありません。

これまで死球で命を落とすことが無かったのは『ただ運が良かった』と表現した方が適切かもしれません。

 

捕手から見る死球の危険性

私は高校から、ずっとキャッチャーをやってきましたので、嫌と言うほど目の前で死球を見てきました。

投手が投げるボールの球速は、プロ野球に比べればアマチュア野球の方が遅いですが、時としてアマチュア野球の死球の方が危ないと感じることがあります。

それは危険なボールに対する、打者の避け方なんです。

 

野球経験が浅い選手ほど、良いスイングができません。それにスイングスピードが遅いことも当然多く、投手がボールを投げる瞬間振り出すこともあります。

ボールが体の近くに迫ったときに、体がすでに開いてバットも止められない状態だと、体の正面でボールを受けることがあるんですよ。

それはバントも同じで、ボールに向かって背を向けず、正面で受けてしまう。本当にヒヤッとする場面です。

 

そもそも死球の避け方や当たり方を教える指導者は少ないと思うんですよね。

少なくとも私は教わったことがありません。

見よう見まねだったり、プロ野球中継を見て参考にしてやってきた感じです。

 

柔道は最初に受身の練習を徹底的にやりますよね。

柔道ほど徹底する必要は無いと思いますが、死球に対して怪我をし辛い当たり方や避け方は教えた方がいいと思うんですがね。

自己責任で済ませるには、あまりにリスクが高いのではないでしょうか?

スポンサーリンク

 

打者から見る死球の危険性

当然、私も打者として多くの死球を受けてきました。

私が高校球児の頃、その昔に比べれば『行き過ぎた根性論』は少なくなってきており、練習中に水を飲むことを禁止するようなことは無かったです。

そんな中、守備・バッティングに関わらず、監督からこんなことはよく言われました。

ボールを怖がるな!

これは今でも、さほど変わってないんじゃないですかね。

 

問題はこの解釈。

ちなみに私の高校の監督は、打席で危険ボールを避ける行為を嫌がりました。もちろん、積極的に当たれと言うわけではありません。

でも選手からすればその境目が分かり辛く、打席でそんな場面に遭遇しても瞬間的に判断できないんですよね。

ですから私の場合は

絶対に避けないぞ

と決めていました。

高校野球の場合は、たとえ打者にボールが当たっても、避けるそぶりを見せないと『デットボール』ではなく『ボール』と判定されることが多いんです。

私は幾度と無く、そんな『ボール』判定を受けてきました。もちろんボールが体に当たっているので痛いですよ。でも監督にどやされるならマシと考えてしまうんですね。

仮に頭に当たって倒れても『名誉の戦死』と思っていましたし。

 

でも、そんな考え方は間違っています!

自分の体を壊してまでチームに貢献することなどありえないんです。そんなのはスポーツじゃない。

しかし、そうまでして『レギュラーになりたい!』『監督に評価されたい!』と思う選手は、今でも結構いるんじゃないですかね。

スポンサーリンク

 

最後に

安全確保のために、ヘルメットの改良やボールの改良も必要かもしれません。

ただ、そういったことは一朝一夕にいかず時間がかかることです。

それまでは死球に対し選手ができる安全確保の手段を指導し、少しでもリスクを下げることが必要だと思います。

タイトルとURLをコピーしました