叱れない教師が見ているもの

教育
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授業参観での出来事

ちょっと前に小学校で授業参観がありました。

通常授業の参観ではなく、外部講師を招いて親子で講演を聴くというスタイルだったんですが、講演が始まってまもなく、ある低学年の子供が騒いでいることに気付きました。

まぁ低学年の子供ですから、良くあることでしょう。

 

騒いでいる子供の親は親の姿はなく、欠席だったみたいです。ですので、担任のベテラン教師がついており、一応、騒がないように注意はしていました。

しかし、子供は静かになることなく、同級生の内履きを取って遊び始めたり、近くの子にちょっかいを出したりとエスカレートしてきました。

ベテラン教師もちょくちょく注意するのですが、騒いでいる子供には伝わっている様子はありません。

 

それどころか、騒いでいる子が教師から注意されると

うるせぇ

と言い返すこともあります。

 

内履きを取られた子は大人しい子で、そn親御さんが

自分から返して、って言うんだよ・・・

と促していましたが、言うことは出来ませんでした。

私は近くでこの光景を眺めていたのですが、教師が騒いでいる子を注意しつつ、講演の内容を頑張ってメモをとっている姿が印象的でした。

この教師が内履きを取られた子に『ごめんね。後で返すからね』と言っていましたが、最後まで事態が収集することはありませんでした。

 

叱れない教師はなめられる

教師は子供から目を逸らさないで欲しいと思います。

『子供から目を逸らすな』とは、別に子供の行動をずっと監視しろ、ということではありません。

子供が抱えている問題点・課題を見極め、適切な指導が出来るようにしろ、という意味です。

 

今回の場合、騒いでいた子供の問題点は『他人に迷惑をかけている』と単純です。そして、講演が始まる前から担任のベテラン教師がついていたことから、日常的にそんな子なんでしょう。

しかし、担任の教師はその子に対する指導が出来ていません。

ハッキリ言えば、叱ることが出来ていないんです。

 

騒いでいる子が教師に注意されたとき。

うるせぇ!

低学年の子供が先生に『うるせぇ』ですよ!?完全になめられてますね。

 

内履きを取られた子に教師が言ったこと。

ごめんね。あとで返すからね・・・

先生が謝るんですか?違いますよね?

内履きを取った子に『あやませる』のが仕事でしょ。悪いことは何かを教えた上で『叱る』ことが出来ていなんです。

 

しかも、こんな状況でよく講演の内容をメモする気になると思いましたよ。いや、もしかしたら講演の担当になっていたりして、後でまとめてレポートを書くのかもしれません。

内情を知らないので『メモをとるな』とは強く言えません。

でも、それなら他の先生にフォローしてもらうなど、いくらでも対応出来ます。

・教師として自分の仕事は何か?

・自分の提供できる価値は何か?

を考えれば、とるべき行動は違ったものになったはずです。

 

少なくとも学校のルールを教え、遵守させる

私は、この騒いでいる子の家庭環境や、この子が将来どうなるか?どのように育つか?といったことなど、全く感心も興味もありません。

それでも、他人に迷惑をかけずに生きて欲しい

本来は親がそのことを教え、指導する義務があります。まぁ、先生に口答えする子ですから、親の程度も知れていますし、無理だと思いますが・・・

 

でも、学校生活においては、学校のルールを教師が教える必要があるはずなんです。

講演を聴いている人に迷惑をかけない、お友達に嫌な思いをさせない、これを守らせるように指導しなくてはいけません。

もちろん、口で一回言うだけで理解出来る子ならば良いですが、出来ない子もいる。だから指導方法も工夫する必要があるでしょう。

 

指導には『叱る』ことが出来なくはいけません。今は体罰禁止ですから、体罰をせず、どうやったらインパクトを与える指導ができるかと。

今回であれば、一旦別の部屋に連れて行き、しっかりと何が悪いかを教えて叱る、とか出来ると思うんですがね。

『そんな余裕ねぇよ』と思う先生方もいるかもしれませんが、叱れない教師が見ているものは何なんでしょうね?

 

きつく叱ったら、後で保護者が文句を言ってくるのが怖いんですか?

どうせ叱っても無駄だと思い、面倒くさがっているんですか?

 

学校のルール(社会のルール)を教えた上で、守れなかったときの指導方法を明確にしておくことが大事なんです。

裁量に自信がなければ、上司(校長・教頭)や同僚と相談し、指導方法を明確にすれば良いと思うんですが、そんなに難しいことなんですかね?

仮に、叱ったことに対して保護者からクレームが来ても、叱った根拠を示し、毅然とした態度を取れるはずです。学校の中で指導方針を共通認識すれば、自分の裁量による指導方針ではありませんから、過剰な責任を負う事もありませんし。

 

以前の記事教師の質は下がっているのか?で書きましたが、教師は五感を使って生徒を理解して欲しいと思いますし、人を観察する能力を高めて欲しいと思います。

生徒を観察すれば、何が問題・課題なのか分かるはずなんです。

今回のように『自分は注意していますよ』と周りに分かって欲しいだけの注意は、全然意味はありません。

子供に伝わっていない指導は教育じゃない。

ハッキリ言って指導の出来ない教師など、ただ勉強を教えるだけの講師にすぎませんよ。