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【話せない】場面緘黙症の症状や特徴まとめ。根本的な原因とは?

場面緘黙
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みなさんは場面緘黙症を知っていますか?

場面緘黙症とは、家では普通に話すことが出来るのに、ある特定の場面や場所、状況では話すことが出来なくなる症状のこと

私の息子・コウタローが場面緘黙症だと分かったのが幼稚園の年中のとき。

それからコウタローをサポートするため、ライフスタイルを変化させつつ症状改善を模索する日々が続きましたが、コウタローが小学校6年生になるころには学校で発言・発表できるまで改善しました。その後、面接やグループ討論という試験を乗り越え公立中高一貫校に合格。卒業式における「卒業生別れの言葉」も立派に発表し、成長した姿を家族に見せてくれました。

場面緘黙症の発症率は200人に1人程度だと言われており、場面緘黙症で悩んでいる方やその親御さんも多いと思われます。そのような方に少しでも参考になればと思い、場面緘黙症に関することや取り組んできたことなどをご紹介します。

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場面緘黙症の症状・特徴

まずは、場面緘黙症の症状や特徴を説明します。

症状改善を目指すうえでも、まずは場面緘黙症について詳しく知る必要がありますし、間違った指導をしてしまうと悪化する可能性もありますからね。

場面緘目症の症状

場面緘黙症は選択性緘黙とも言われ、主な症状は特定の場面・場所・状況で話せなくなることです。

  • 家では自由に話せるのに園や学校で話せない(場面・場所)
  • 家族とスーパーやデパートに行ったとき、いつもは普通に話せるのに同級生を見かけた途端話せなくなる(状況)

 

場面緘黙児は行動が抑制されており、たいへん大人しく見えます。

症状が重くなると、体が思うように動かせない緘動(かんどう)という状態になることもあります。

園児の場合『まだ小さいから喋らないだけですよ~』と見落とされるケースもありますし、学校の場合『おとなしい子』と見落とされることもあります。

場面緘黙症の特徴

場面緘黙症は特徴がいくつかあります。ただし以下の項目を全て満たすわけではなく、これらのいずれかまたは複数を兼ねる場合に場面緘黙症が疑われます。

  • 家では普通に話せるのに、特定の場面・場所・状況で話せない
  • 園や学校では全く話せない
  • 2~3人の子を小さな声で話せるのに、それ以上になると話せない
  • 園や学校のトイレに行きにくい。給食を食べられない。着替えが出来ない
  • 動作が鈍くすばやく応答できない
  • 無表情(表情が硬い)
  • 他者に自分から働きかけることが難しい
  • 感覚過敏・分離不安・完全主義・強迫傾向を持つ
  • 家庭では「騒がしい」「怒りっぽい」など自己主張的
  • 体が思うように動かせない(緘動=かんどう)

 

場面緘黙症の原因

場面緘黙症は小児期の不安障害の一種であり、脳の扁桃体の過敏さが原因である研究仮説が有力とされています。

そして場面緘黙児は非常に抑制的な気質を持っていることが多く、よくいる恥ずかしがりで気の小さい子に比べて、その度合いが非常に極端です。

ですので、安心できない社会的場面に直面すると話すことが出来なくなってしまいます。

簡単に言えば、

普通の子が脅威(恐怖)と感じない場面でも脅威と感じ、その脅威から身を守る手段として動きが固まり、結果として話せなくなってしまう

のです。

また、新しい環境に適応する際のストレス(引越し・転校など)やその他の環境要因(離婚、夫婦間の不和など)が付加的に影響を与えるとされていますが、これらが直接的な原因となることは非常に稀です。

私の息子・コウタローの場合

私の息子・コウタローを幼稚園に預けたのが1歳半のとき。早い入園だったのは夫婦共働きだったためです。

コウタローが年少のとき、幼稚園の先生から言葉の遅れを指摘されました。

家ではよく喋るので、このときはあまり気にかけておらず『そのうち話すようになるでしょ』という気持ちでした。

しかし、状況が一変したのはコウタローが年中の初夏

運動会を目前にしたある日、幼稚園の先生から、

コウタローくんが運動会のダンスで体を動かせないんです。このままだと本番は補助を付けないといけないかもしれません。

と告げられたのです。

このタイミングで『ただ事じゃない!』ということに気付き、同時にコウタローが幼稚園で話せないことと関連があるのではないかと考えました。

ネット・書籍を調べると場面緘黙症がコウタローの症状に合致する点が多く、『これに違いない』と確信しました。

コウタローの症状としては以下の通りです。

  • 園や学校では全く話せない
  • 動作が鈍くすばやく応答できない
  • 無表情(表情が硬い)
  • 他者に自分から働きかけることが難しい
  • 緘動(一時期)

 

このとき、私はある記憶が蘇りました。

それは保育園・小学校・中学校と同級生だった『話さないA君』の存在です。A君は園や学校で全く話さず、みんなから『極度の恥ずかしがり屋さん』という認識をされていました。

当時の私もそう思っていましたが『場面緘黙症』というワードを知った今、彼が場面緘黙症だったことに疑いはありません。

そう考えると、同じ症状であるコウタローが何かきっかけで話すようになったりする可能性は極めて低く、長い付き合いになる覚悟が必要だと悟りました。

私は『息子が場面緘黙症』かつ『同級生が場面緘黙症』という珍しい環境にいたということになります。

ちなみに、このとき妻は育児休暇中(コウタローの妹)であり、コウタローが年長になる4月から仕事復帰することになっていました。

しかし、コウタローをこのままにしておくわけにはいきませんので、夫婦で話し合った結果、私が仕事を辞めてコウタローに寄り添うことを決めたのです。

 

あれから7年後

コウタローは小学6年になり卒業式の壇上に立っていました。卒業生による別れの言葉。一人一言ですが、コウタローは大きな声を出すことができました。

他の子に比べれば小さな声だったかもしれませんが、私と妻にとっては胸を突き抜けるほどの声に聞こえました。

小学校1年生になった入学式では期待をはるかに上回る不安しかありませんでしたが、その日のことがつい最近のように思い出されます。

ここまで来るのは簡単な道ではなく、スモールステップの繰り返しです。

話したくなかったら話さなくてもいい。話したくなったら話せばいい。

という『待つ』ことをモットーにコウタローに接してきましたが、その時々で苦しみ悩むこともありました。

しかし、振り返ると思い出が沢山できますし、私の人生においてかけがえの無い時間を過ごせたと思っています。

 

場面緘黙症と言っても症状や程度は人それぞれですが、このことに悩んでいる人やその親御さんは多いのではないでしょうか。

そのような方に少しでも私の経験がお役に立てれば幸いと考え、場面緘黙症のことについて書いていきたいと思います。

現状を受け止めつつ、何年先になるか分からない『症状改善』を目指すのは辛いことですが、焦らず、できる範囲で少しずつ前進することをおすすめいたします。

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