日本大学アメフト部の悪質タックルと誰も守らない最低の指導者

教育
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日大アメフト部の悪質タックル

 

2018年5月6日、日本大学関西学院大学のアメリカンフットボールの試合がおこなわれました。

この試合で、日本大学の選手がボールを投げ終わった無防備な選手に対し、背後からタックルを仕掛けました。

 

このタックルを受けた関西学院大学の選手は、右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の大怪我をおいました。

 

このスポーツマンシップのかけらもないプレーに対し、非難の声が多く聞かれます。

今回は、この件を少し掘り下げて考えてみたいと思います。

 

詳細経緯

 

もう少し、細かい経緯を振り返ります。

・5月6日

日本大学(以下、日大)と関西学院大学(以下、関学大)との試合において、日大選手の悪質な反則プレー(背後からタックル)が起こる。

 

・5月7日

背後からタックルを受けた関学大の選手が、右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の診断受ける。

 

・5月8日

悪質なタックルを行った日大選手が退部の以降を監督に伝える。

 

・5月10日

関東学生連盟が悪質タックルを仕掛けた日大選手に対し暫定的な処分として、対外試合の禁止処分を発表。

 

同時に日大指導者に厳重注意処分。

 

日大はアメフト部監督が8月末まで現場指導を自粛することを連盟に申し入れる。

 

日大アメフト部のウェブサイトで謝罪文を掲載するも、関学大は直接謝罪がない日大に対し抗議文を送付。

 

・5月11日

関学大は「当該選手を連れて謝罪に行きたい」と日大コーチから連絡を受けるが、これを保留。

 

悪質タックルを行った日大選手および、その両親、監督、コーチで面会。

 

両親から「個人的に選手と家族に謝りたいと」と申し出るも、監督から「今は止めて欲しい」と言われる。

 

・5月12日

関学大のアメフト部の監督が会見を行い、「抗議文への回答期限を16日とし、内容次第で来年度以降の定期戦拒否」の考えを示す。

 

日大の選手とコーチが関学大に謝罪に行くが、関学大は申入文書の回答がないことを理由に謝罪を拒否。

 

・5月14日

日大が予定していた5/20法大、6/9東大、6/10日立大のオープン戦は、対戦大学が安全優先を理由に対戦拒否。

 

・5月16日

悪質タックルを仕掛けた日大選手が退部を決意したと報道される。

 

日大が回答書を提出。

 

・5月17日

日大の回答書を受けて、関学大が会見を行う。

 

・5月18日

日大の選手とその父親が、怪我を追った関学大の選手および家族に直接訪問し謝罪。

 

・5月19日

日大の監督が関学大に謝罪。同時に監督辞任の意向を示した。

 

・5月22日

悪質タックルを行った日大の選手が、弁護士同伴で記者会見を行う。

 

そこで「監督の指示によるものだった」と明らかにした。

 

 

スポーツの基本理念

 

日本には『スポーツ基本法』というものが存在します。

スポーツ基本法はスポーツの基本理念を定めたものです。

 

一部を抜粋すると以下のことが書かれています。

スポーツは、次代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊重しこれと協同する精神、公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼすものである。

(スポーツ基本法より一部抜粋)

 

たぶん、みなさんがスポーツに抱くイメージがそのまま書かれていると思います。

特に学生スポーツは教育の一環であり、人格の形成に役立っています

他社を尊重し、己を鍛え、ルールの中で精一杯戦うことにより、成長を促すわけです。

 

日大選手の非

 

日大アメフト部の関係者が『監督の指示だった』と話していると報道されています。

それに対し、日大の広報は『それはあり得ない』(5/16)という回答をしています。

 

そんな中、5/22に悪質タックルを行った選手が開いた記者会見で、

監督の指示だった

と明らかにしました。

しかし当該選手は大学生であり、プレーの善悪は判断できるはずです。

ですので、監督の指示があろうが無かろうが、肯定できるプレーではありません。

 

大学生であれば、やって良いプレーと悪いプレーの判断が出来なくはいけません。

出来ないならば、グランドに立つ資格などありません。

たとえ、逆らえない監督の指示だったとしてもです。

 

置かれている立場がどんなに不遇だとしても、誰かを傷つけて良い理由にはなりえないのです。

 

この選手は何のためにアメフト部に入り、苦しい練習に耐えているんでしょうね?

自ら考えることの出来ない選手は、技術的にも人間的にも成長しません。

 

2018年5月22日に、当該選手が記者会見を開きました。

特に有名人でもない、20歳の大学生による記者会見は異例です。

今後の生活にも影響するリスクを背負ってでも、公の場で謝罪と真実を明らかにしたことは、とても勇気がいることだったでしょう。

 

私は、彼が良心の呵責に耐えられない状況にあることを感じました。

同時に、公の場で謝罪し、真実を明らかにすることによって

どこが底なのか分からず、ただただ沈み行く状況に対し、早くどん底にたどり着きたかった

と思います。

 

そうしなければ、彼は前へ進めませんからね。

 

まだ良心が残っている彼を静止した、日大監督・コーチは大いに批判されるべきであり、私は軽蔑の念さえ覚えました。

 

他に類を見ない最低の監督

 

悪質タックルを行った選手も選手なら、この日大の監督はさらにその上を行く酷さです。

 

当初、8月末まで現場指導を自粛すると発表しました。

そんなのは、単に世間の批判が落ち着くのを待っているだけと思われても仕方がありません。

案の定、批判が強くなると監督辞任を決断しました。

 

悪質タックルを指示したとかしないとか関係なく、試合で自分が預かる選手が相手チームの選手に対し大怪我をさせたのですから、謝ったり、見舞ったりするのが当たり前です。

 

別に特別なことではありません。

いたって当たり前のことです!

なぜ、そんな当たり前のことが出来ないんでしょうね?

何のための現場責任者なんですか?

 

学校の部活動における指導者と選手は、時に親子より密な時間を過ごします。

今は体罰禁止ですけど昔は普通にありました。

親には殴られたことはなくても、監督には沢山殴られた選手は多いです。

反対に、親にあまり褒められたことがなくても、監督に多く褒められたりすることもあります。

ある意味、部活動の監督や顧問は、親代わりみたいな存在だったりするのです。

 

悪質なタックルを仕掛けた選手はもちろん非がありますが、親代わりの監督だけは彼を批判から守ろうと思わないんですか?

世間の批判から彼を守り、その矛先を自らに向けさせるくらいの度量もないんですかね?

これじゃあ、戦局が不利なったら真っ先に逃げ出す上官じゃないですか!

 

自身が理事を務める大学や、アメフト部にも矛先が向いています。

同時にアメリカンフットボールというスポーツにもマイナスのイメージを植えつけています。

この状況で、この監督が守るべきものは沢山あるはずです。

 

自分の首を差し出してでも、それらを守る度量がこの人にはありません

情けない話です。

 

スポーツに限らず、仕事や日常生活でも、相手や自分を傷つけないようにルールがあり、親や上司、指導者は相手が理解するまで、教える義務があります。

知識や技術を教える前に、このことを教える事が出来ない指導者は『指導者失格』です。

 

もちろん、相手に怪我を負わせるようなプレーを指示したとすれば、もはや傷害ですのでスポーツマンシップがどうのこうのと言う前に、人間として問題があり、再教育や更生が必要でしょう。

 

もう十分醜態を晒している訳ですが、一刻も早くスポーツの現場、いや教育現場から立ち去って欲しいと思います。

 

同時に、こういった輩のような『名ばかり指導者』が減ることを願っています。

 

選手を「鉄砲玉」に扱った罪は重い!

日大当該選手が記者会見で、

悪質タックルは監督からの指示だった

と明らかにしました。

 

日大は

監督と選手の解釈に乖離があった

と言うコメントを残し、相手に怪我をさせるプレーを指示した訳ではないと弁明しています。

 

当該選手の記者会見から、選手・コーチ・監督のやりとりをまとめてみます。

相手QBを1プレー目で潰せば出してやると言われた

日大コーチ

相手QBを潰しに行くんで使って下さい

当該選手

やらなきゃ意味ないよ

日大監督

出来ませんでしたら済まされないぞ!

日大コーチ

 

このことから、監督とコーチが相手を怪我させるように、仕向けているの明らかです。

 

当時、当該選手は冷遇されている立場だったことが報道されています。

追い詰められていたわけですね。

この状況で『当該選手の成長』という偽の大儀を掲げ、監督とコーチがグルになり、当該選手をそそのかした。

 

結局、指導者と言う自分達の立場を利用し、弱い立場に追いやった選手を鉄砲玉に使った訳です。

当該選手の成長など1ミリも考えていません。

 

このクズ指導者達の頭にあるのは、利用できるものは全て利用し、自軍が有利に戦える状況を整えることだけだったんですね。

指導者失格なのは当然のこと、人の道にも反する行為であり、監督・コーチの罪は重いです。

 

部活動にはびこるダメ指導者達へ!

この問題の本質は、

厳しい練習環境を恫喝や体罰によって作り出していること

だと私は思います。

 

恫喝や体罰を利用し、選手にとって不快な緊張感を作る指導者はかなり多いです。

ハッキリ言いますが、このような指導者は

ダメ指導者

ですからね!

 

なぜ彼らはこんな方法で緊張感を作るのでしょうか?

理由は簡単です。

選手をコンコントールし易くするからです。

 

だから、選手は監督に対し意見することなど許されないと感じています。

そして監督やコーチの顔色を伺う選手になってしまう。

技術に関して自ら考え、実践してみる勇気は削がれ、指導者の言った通りの動きが出来るようになることで頭が一杯になってしまうんです。

そして、自分がやっているスポーツ(部活動)が嫌いになったりするんです。

 

そうすると選手は、

そのスポーツ(部活動)を辞めることができない・・・

でも、監督の指示した技術動作も身に付かず、よく怒られる・・・

こんな状況に追い込まれがちになります。

 

前にも進めず、後ろにも戻れない・・・

非常に辛い状況であり、選手を追い詰めていくわけです。

しかし、ダメ指導者は『このくらいの困難を乗り越えられなくては、勝利は掴めない!』と、さらに選手を追い込んでいくんです。

 

指導者の役割はそうじゃない。

・選手が技術に関して、色んなことを試してみる練習環境を作る。

・上手くいったら、次はその精度を高める練習環境を作る。

・選手がそういった考えを持ち、実践する行動力を養う教育をする。

これが指導者の役割なんです。

 

もし、現指導者の方でダメ指導者だと感じられた方は、今からでも遅くありませんから、選手主体で物事を考えてみて頂きたいと思います。