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【2022年9月トレード収支】負け負け負け!為替介入で利益が全て吹き飛びました・・・

2022年
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2022年9月のトレード収支

  • スキャルピング + 12pips

(2022年トータル +742 pips)

2022年9月は294回トレードして150勝172敗2分け、+12pipsでした。

いや~、ついに円買い・ドル売りの為替介入がありましたね。そのおかげで私も色々痛い目にあいましたよ・・・

9月中旬までは、60pipsくらいプラスだったんですが、政府の為替介入後に怒涛の連敗・・・大半の利益を吹き飛ばす結果となりました。まぁ、何とか月間のプラス収支は維持したものの、気分的には負けに等しいです。

具体的にどんなトレードをして負けたのか?それについては後ほど説明しますので、とりあえず9月の詳細な成績を載せておきます。

  • 294勝172敗2分け、勝率46.6%
  • +12pips
  • ペイオフレシオ 1.214
  • 運用資金に対する最大損失の割合 1%以下

バルサラの破産確率・・・100%

※下記リンク記事にバルサラの破産確率の説明、および破産確率表を記載してあります。ちにみにバルサラの破産確率が1%を超えると危険だと言われています。

 

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為替介入に対するスタンス

為替介入が行われたのは9月22日の木曜日。この前日にFRBが政策金利を0.75%引き上げ、当日は日銀による政策金利の発表(金融緩和策の維持)がありました。サプライズも無く、結果は市場予想の範囲内。とりあえず、この時点で一旦材料が出揃ったことになります。

同日、財務省の神田真人財務官の「スタンバイの状態と考えていい。いつでもやる用意がある」と、かなり強めの口先介入があり、この時点で為替介入への緊張感が高まりました。

実は、9月15日にレートチェック実施のニュースが流れてから、私は為替介入について警戒していたんですよ。その理由は以下の通り。

  1. 円安トレンドを是正する目的での協調介入はあり得ない(→アメリカはインフレにより通貨高を望んでいるため)
  2. 過度な円安を止める”意思表示”的な為替介入(単独)はありうる(日米間のマネタリーベースの比で見たときのレートより実際の為替レートがかなり高いため)

日米の経済状況を理解していれば、円安トレンドを是正するための為替介入が無いことなど誰の目から見ても明らかです。しかし、投機的なポジションが増した状態は望ましくなく、これを是正する為替介入の可能性は残されていたのです。

 

この「投機的ポジション」について説明すると、基本的に為替レートって通貨の交換比率に過ぎないので、日米間のマネタリーベースによって為替レートの大枠が決まります。前月の記事にも書きましたが、日本のマネタリーベース増加ペースは相当落ちており、実際、9月のマネタリーベース(円)はついにマイナスになっています。

つまり、日本が金融緩和をやっていると言っても、現実的には引き締めに近い形になっており、アメリカのマネタリーベースが増えていたとしても、その比率を考えるとぐんぐん円安が進むというファンダメンタルズにはなっていないんですよ。

ではなぜ円安が進むのか?

答えは簡単で「金融取引参加者(銀行、ファンド、個人)の期待感」です。期待感が投機的ポジションを生み、マネタリーベースの比率以上のドル高となる要因になっているんです。もちろん、昔に比べて為替市場による金融取引額は相当拡大していますので、この要因を取り除くことは不可能。それはソロスチャートを見ていれば分かります。

それに加え、

  • 円安を背景としたコストプッシュ型インフレに対する国民の不満
  • チャート的に節目である147円が間近であり、ここを抜けると150円が見てくる

といった要因が重なり、政府が”過度な円安”と感じてもおかしくない状況でした。ですので、私は9月15日のレートチェック以降、ロングでのエントリーは自重することに決めたのです。

 

話を戻して、材料が出そろった9月22日。12時前に突如強い上げ動意が発生。チャートを見ていた私は直感的に投機的な動きが強まったと感じます。一気に145.00を超え、あっという間に145.30に到達。その瞬間、80pipsも急落する動きになり「ついに為替介入か?」と思いましたが、為替介入でこの値幅は小さすぎるため、これは違うと分かりました。ただこの動きにより、市場が為替介入に対して緊張感を増していることは認識できました。

15時前に再び145.00越えをトライする動きが見られ、15時過ぎには145.00を突破。個人的には「このタイミングで為替介入しないのか?」と思いながらチャートを眺めていましたが、正直、為替介入警戒態勢でなければスキャルピングで抜ける絶好のタイミングでしたね。

その後もドル円レートはぐんぐん伸び、ついに145.90に到達。「147円まで介入しないつもりか?」と思い始めた矢先、ついに為替介入が行われました。ずっとチャートを見ていましたが、さすがに入ろうとは思いませんでしたね。業者によってはレートが固まっていましたし。

この時点で私はトレードを全くせず、ただただ見つめているだけです。

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どんなトレードで利益を吹き飛ばしたのか?

それでは私が負けまくったトレードをご紹介しますw

為替介入後の為替相場は方向感が見えにくく、ファンダメンタルズやテクニカルなどほぼ無意味な状態となります。ただし、市場参加者の心理を考えれば、大きく勝てる可能性があります。

介入直後に誰しもが考えることは、ズバリ「2発目の為替介入」。だからこそ、ちょっと大口が下げ動意を作れば、それにビビった層が一気にドル売りに転じる可能性があるんです。事実、9月22日に行われた為替介入の3時間前にもこの現象は見られましたしね。

そこで私が描いたシナリオは、

  • 為替介入後、ある程度落ち着くまで待つ。
  • そこから一気に下落する局面がある(←ここでショートで狙う。値幅を期待できるので、多少エントリーが遅れても大丈夫)
  • この狙いは、為替介入から時間が経っていないほど有効である
  • 為替介入から時間が経てば経つほど狙える幅は小さくなり、いずれ狙えなくなる
  • 完全に落ち着いたら、当分トレードできない状況になる(これは後で説明します)

です。

これらをまとめると、為替介入後に行う序盤のトレードが超重要なのですが、スプレッドもガバガバですから、失敗すれば大きなリスクを伴います。傷つくことを恐れる選択肢もありましたが、一気に100pips狙える局面でもあり、万が一、それが2発目の為替介入ならウハウハの利益を手にできる可能性もあります。

ですので、今月コツコツ稼いだ利益が吹き飛ぶリスクを承知でドル円相場に挑みました(←失敗しましたがw)

結果的に、このシナリオ通りにドル円相場は動きました。為替介入後にドルが一気に下がった局面は5、6回ありましたし、その下落幅はどんどん小さくなりましたからね。ただ、冴えていたのは相場観だけで、肝心のエントリーが早すぎて負けました・・・

スプレッドが5pipsくらいある局面で何度もエントリーしましので、狙いを外してしまうと大きな損害が膨らみます。それでも一撃喰らわせれば一気に捲くれる状況だったのですが、これが案外上手くいかないんですよね。

 

実は、2発ほど急激な下落に乗ることに成功したんですよ。

1回目は途中でビビってしまい、20pips程度の利益で降りてしまいました。後、数秒待っていれば軽く50pipsは抜けた状況でしたが、やっぱり恐怖心が出るんですよね。

2回目は若干エントリーが遅れたものの、狙い度どり50pips近く抜けたタイミングで決済。ヨシ!と思ったらエントリーが弾かれていました・・・私はそこそこ大きなロットで運用しているので、そのためなのか、設定しているスリッページの許容値を超えたためなのか?理由は分かりませんでしたが、とにかくエントリーできていなかったんです。

スキャルピングでは常にチャートで値動きを見続けていますし、チャートから目を離すのはエントリーボタンや決済ボタンを見る一瞬だけです。ましてや、このような荒れ相場ですからね。

実はこれ、リアルにFXをやっている人なら、これがただの機会損失で終わらないことが分かると思います。そう、この場合はエントリーが成立していませんから、私が「決済」だと思った行動は「新規エントリー」になってしまうんですよね。それもロングのエントリーでw

一瞬パニックになりましたが、慌てて損切りして当然マイナス決済。幸い5~6pips程度の損失で済みましたが、私は元々50pipsの利益だと思っていましたから、心理的には60pips近い損失です。

結局、相場観は冴えていたんですが、それに対応した実力が伴っていなかったことにより負けてしまったんです。

ただ前向きに捉えるなら、このような環境でのトレードは経験自体あまりないですし、今回の失敗で学んだことも多かったので、同じ機会があれば必ず生かせると思っています。それに、許容した負けを受け入れ、無理に取り戻そうとしなかったことも一定の評価はできますからね。

ちなみにこれは1日で起きたことであり、数字的には40pips近く負けました。1日に40pips近く負けたのはスキャルピングでは初めてのことだったのですが、自分が決めた方針通りにやって負けたことなので「まぁ、しゃーないな・・・」と特に落ち込むこともありませんでした。

むしろ、やる必要のない無駄なトレードをやって、5pips負けたときの方がよほど落ち込みます。

この記事を読んで「たった40pips程度のマイナスなのかよ!」と思われる人もいると思いますが、金額にすれば「iPhone 14 Pro Maxが数台買える金額(もちろん新品)」を失いましたので、痛いと言えば痛いです・・・(涙)

10月の展望

「完全に落ち着いたら、当分トレードできない状況になる」と先程書きましたが、この予想通りスキャルピングで攻めるには難しい相場環境となっています。

これは為替介入により、投機的なポジションを構築する「上値を追う勢力」が少なくなったからです。ただ、彼らが全て消えていなくなったわけでなく、BUY ON DIPS(下げたら買う)勢として潜んでいます。チャートを見ても明らかにBUY ON DIPSの傾向が強く見られますからね。上値追いは介入リスクがありますから当然の選択と言えます。

リスクを小さくしたいなら、BUY ON DIPSをやっている方が安全で確実ですからね。ただ、こうなると調整などでたまにある、大きな下落をスキャルピングで狙えなくなるんですよ。明確なトレンドに逆らう調整の場合、初動に乗れば安定して勝てることが多く、さらにその調整後もBUY ON DIPSに乗って利益を増すことができます。

しかし、現在のようにBUY ON DIPS勢が厚くなると大きな下げを生む前に買いが入ってしまうので、結果的にボラティリティが低下してスキャルピングがしにくくなるんです。

 

このように考えると、為替介入の効果は十分あったと思います。少なくとも今後、投機的ポジションを持ちにくくなったのは明らかですし、実際ここ数日はそのような動きになっていますから。

中には、「為替介入は意味が無い!」とか「ほら、すぐにドル円レートは元に戻っただろ?」なんていう人もいますが、それは短絡的な思考すぎると思います。相場の世界はそう単純じゃありませんから。

さて今後のドル円相場の動きですが、ちょっと難しいですね。再び146円に近付けば、介入警戒による大きな下げ動意が生まれるかもしれませんが、それをピンポイントで狙うことは難しいでしょう。それに146円を超えるような動きともなれば、投機的な動きが活発化しているでしょうから、2回目の為替介入か覆面介入の可能性が高まります。私はこのようなリスクを背負いたくありませんから、このままジリジリ上がっていく局面になるのであれば、静観するつもりです。

反対に、スキャルピングで最も安全に勝てる局面はBUY ON DIPS勢に乗っかることだと考えています。そのためには一旦大きく下げる展開が必要なんですが、これも先程述べた理由で期待薄ですから、ちょっと相場に対する方向感が見えるまでは難しい展開となりそうです。

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