2022年1月のトレード収支
- スキャルピング +1pips
2022年1月は3回しかトレードしておらず1勝2敗、+1pipsでした。
予想通り円安ドル高傾向が続いていますが、動意が弱い相場環境と秒スキャの相性は最悪なので、私の手法ではほとんど手が出せません。
2022年2月の展望
日米の金融政策・財政政策を考えれば円安ドル高傾向は今後も続くでしょう。
アメリカは高いインフレを抑える必要に迫られており、本来であれば金融政策と財政政策のバランスをとって引き締めを行うべきです。
しかしながら、積極財政を掲げているバイデン大統領にとって財政政策を引き締めに転じることは絶対に出来ません。今年は中間選挙もありますし、そもそも積極財政は目玉の公約でしたからね。
このような政治的理由により、インフレを抑えるには金融政策に委ねるしか方法がなく、その締め付けもきつくしなければなりません。「金融政策の締め付け=利上げ」ですので金利の高いドルが買われる傾向が強くなるのは当然の流れなのです。
ただし緊張を増すウクライナ情勢には注意が必要です。
NATO加盟を希望したウクライナに対し、軍事的圧力をかけNATO拡大を防ぎたいロシア。そのロシアから4割近いLNG(液化天然ガス)を輸入している弱腰な欧州。特に今年(2022年)脱原子力が完了する予定のドイツはロシアと海底パイプライン=ノルドストリーム2を稼動させたい思惑もあり、ロシアへの対応は最も消極的です。
ちなみにドイツは国内の電力需要を賄えないのでフランスから電気を買っています。そのフランスは原子力発電で、その発電所はドイツとの国境付近にあるというおまけ付き。ドイツは完全にエネルギー政策を誤りましたね。
エネルギー資源に頼るロシア経済は原油やLNG価格が下がるとダメージを受けるので、アメリカがシェールオイルを大幅増産すれば圧力をかけることが出来ますが、これもカーボンニュートラルという政治的理由で出来ません(アメリカは世界一の産油国)。
これは欧州も同じで、再生エネルギーまでのつなぎとしてLNGをロシアに頼ったのが失敗だったかもしません。当事国であるウクライナもNATO加盟で一枚岩という訳ではなく、元々親ロシア派と親欧州派に分かれています。
このように非常に不安定な状況なので、今後どのような動きになるか全く分かりません。ロシアにとって軍事侵攻は経済制裁を招くことになるので本来なら避けたいところでしょうが、地政学的にウクライナがNATOに加盟することは絶対に防ぎたいはずですしね。
もしロシアがウクライナに軍事侵攻した場合は為替にも影響があると思いますが、どのように動くか分かりません。
有事のドル買い?リスクオフで円買い?
ユーロが売られるのは予想できますが、ドル円相場は難しいです。今後の動向によってはトレードどころじゃなくなる可能性もありますので、平和的な解決を望みたいですけどね。