この記事の目次
私が使う手法は「スキャルピング」
私がFXで勝つために用いている手法はスキャルピングです。
具体的なやり方は、1分足のチャートを見ながら順張りでエントリーし、決済は数秒で済ませます。いわゆる秒スキャですね。
私はスキャルピングを『風の流れに、木の葉をそっと置いてくる』ようなイメージで使っています。相場に資金を預け、相場の流れにのせるような感じです。
今回の記事は、以下のことについて説明したいと思います。
- スキャルピングのコツ
- テクニカルの使い方
- ローソク足を使った動意の強弱判定のやり方
スキャルピングをやるときの基本的な考え方は、以下の記事にまとめていますので、興味ある方はご覧ください。
ファンダメンタルズを分析する
まずスキャルピングのコツとして、最初にお話したいのがファンダメンタルズ分析です。
エントリーするまでの準備段階として、ファンダメンタルズを自分なりに分析し、その日の大きな相場の流れをイメージしておくのです。
目的は相場の流れをイメージするため
相場の流れをイメージする目的は『相場の継続性と変化を捉える』ためです。
例えば、ドル円に関するファンダメンタルズを分析した結果、ドルが明らかに強いだろうと感じたとします。
その場合、戦略として以下のようなことを考えます。
東京時間はある程度「上げ」だろうな・・・
同時にこんなことも戦略として描いておきます。
もし急激な「下げ」が発生したら、大きなネガティブニュースが出たんだろうな・・・
このように相場の流れをイメージする場合、上げた場合と下げた場合の両方をイメージします。
スキャルピングで大きな利益をあげるには、以下のことが重要です。
準備不足では動意に対し対応が遅れてしまい、大きな利益を逃すことになります。
出来るだけ強い動意に、そして早く入ることがスキャルピングで利益をあげるコツです。
テクニカルはシンプルに!
テクニカルは極力シンプルにしています。目的が大きな相場の流れを掴むことだからです。
基本的にチャート監視は15分足、動意が発生しエントリーのタイミングを図るのが1分足です。5分足は参考程度に表示させています。
その他、日足や1時間足も大きなトレンドを確認するためにチェックします。
- 1時間足に17MAとボリンジャーバンドを表示
- 15分足に67MAとボリンジャーバンドを表示
- 5分足に200MAとボリンジャーバンドを表示
- 1分足は5MAだけを表示
※ボリンジャーバンドの期間は全て21
移動平均線(MA)を使う理由
テクニカルとして使う移動平均線は、1分足・5分足、15分足、1時間足に表示させ、大体同じ軌跡を描くように設定してあります。
移動平均線を表示させている目的は、感覚的にトレンドを把握するためです。トレンドラインの代用と思って構いません。
1分足のみ5MAですが、これは短時間の動意の強弱を視覚的に認識するためにに表示させています。
スキャルピングで何度かエントリーを繰り返していると、動意が弱っていることに気付かず、無理な場面でトレードしてしまうことがあるのですが、これを防ぐ目的のために表示させています。
ボリンジャーバンドを使う理由
次に使うテクニカルはボリンジャーバンドです。5分足、15分足、1時間足ともに期間21で表示させています。当然ですが、描く軌跡は各チャートで異なります。
目的は以下の理由です。
- トレンドの継続性を視覚的に認識するため(1時間足、15分足)
- トレンドの強弱リズムを判断することため(5分足)
1時間足、15分足は全体的な流れを把握するくらいにしか使っていませんが、5分足は目の前の動意のリズムを掴むために重宝しています。
5分足のボリンジャーバンドで注目すべき点は、以下の2点です。
- スクイーズしているのか?
- エクスパンションしているのか?
例えば、大きなトレンドが発生している相場環境において、ある程度ボリンジャーバンドがスクイーズしている状態が続いていたとします。
ここから、押し目(戻り目)から高値(安値)を更新して、ボリンジャーバンドがエクスパンションする流れは、順張りスキャルピングにとって一番美味しい展開です。
このような相場を逃がさないために、ボリンジャーバンドを用いているのです。
ローソク足(15分)で動意を判断する
私は常時監視用として、各通貨の15分足チャートを表示させています。
そこへ『空気を読まない、動意を持ったローソク足』が発生したら、エントリーの準備に入ります。
このローソク足の出現を確認できた段階で、相場の変化(強い動意)が発生したと判断します。
空気を読まないローソク足とは・・・
自分なりにファンダメンタルズを分析し結果、イメージ出来ないローソク足のことです。
例えば、ドル円は堅調だと判断したとしますね。緩やかにドル円が上昇するのはイメージ通り。レンジ相場や多少の下落も想定の範囲内です。
しかし急激な下落があったら、イメージ通りではありません。これが空気を読まないローソク足です。
エントリーは1分足のローソク足で判断する
スキャルピングは薄利でも勝つことが目的ですので、エントリータイミングが非常に重要になります。私はこのエントリータイミングを1分足のローソク足で判断しています。
以前の記事で、私のトレードは『微益・微損・微益・微損・(たまに)大きな利益』が基本だとお話しました。
エントリータイミングが悪いと、微損・微損、微損、微損・・・となってしまい、ジリ貧に陥ってしまいます。ですのでエントリータイミングは非常に重要なんです。
具体的な1分足の使い方
私はエントリーのタイミングを、1分足のローソク足で判断します。何をもってタイミングを判断するかと言うとプライスアクションです。
プライスアクションはエントリーのタイミングを判断するだけでなく『エントリーする・しない』といった取捨選択にも活用しています。
スキャルピングのコツとしてお伝えしたい、最大のポイントです。
プライスアクションで読み取ろうとしているのは『相場の強弱』、つまり売りと買いの優劣が決まる瞬間を見定めることです。
私は優劣が決まったと感じた瞬間に、エントリーしたいと考えているので。
例)強い下落動意のとき
下方向へ強い下落動意がある相場を例に説明します。
・強い下落動意が発生。
↓
・底値をつけて、少し戻してきた。
↓
・若干のレンジ(1分足レベル)に入りボラが大きい状態から、ボラが徐々に小さくなってきた。
↓
ボラが小さいままだが、徐々に下げて来た。
そのような状況で、底値にタッチする寸前、もしくはタッチした瞬間にエントリーします。
大きなボラティリティを保ちながらレンジに入っているときは、大口が殴り合っているイメージです。この相場ではどこで入っても、私には勝てるイメージが湧きません。
ボラティリティが徐々にが小さくなり、徐々に相場が下がってくる状態は『買いが諦めた』ことを示唆し、『あとは下げるしかない』と判断します。後はダダーっと下げるのを待つのみ、みたいな感じですね。
スキャルピングのコツは、この一気に勝負が決まる瞬間に乗り、すぐに降りることで利益をあげることなんです。
スキャルピングのコツまとめ
順張りスキャルピングのコツは、いかに強い動意に乗ることが出来るかです。
そのためには、売り買いが拮抗している状況を出来るだけ避け、優勢・劣勢が決まるときにエントリーすることが望ましいのです、
優勢・劣勢を読み取るために、私は1分足のプライスアクションを一番の判断材料にしています。
逆に言えば、プライスアクションから相場の強弱が読み取れないときはエントリーを見送ります。
大口が殴り合っている状況ではリスクが高くなる=損切りが大きくなる可能性が高まるので。
最後に、これまで説明したスキャルピングのコツをまとめます。
< スキャルピングのコツ >
- 相場の流れをイメージするためにファンダメンタルズ分析をする
- テクニカルはシンプルに使う
- 15分足で動意発生をチェックする
- エントリーは1分足で判断する
- 1分足のプライスアクションで相場の優劣を見定める
< 綱引きに似ている? >
先ほどのエントリーポイントは『綱引き』で勝負が決まるタイミングに似ています。
綱引きが始まった直後は、みんな元気一杯で大きな力がタイミング悪くぶつかり、優劣が判り辛いですよね?
徐々に力が飽和して、体力が切れる者・手が痛くなって力が出ない者・腰が痛くなる者など様々な理由で徐々に優勢・劣勢に分かれます。
劣勢のチームは徐々に反撃する力を失い、最後は諦めて一気に勝負が決まります。