この記事の目次
はじめに
今回の記事は、順張りスキャルピングでブレイクを狙った、勝てるエントリーポイントについて解説します。
私のスキャルピングのやり方は以下の記事に書いた通りですが、今回は具体的な事例を挙げて説明したいと思います。
前提として、狙う相場環境は以下の通りです。
- 強い動意が発生(第1波)
- 底値(または高値)をつけたものの、相場が落ち着いた(動きが緩やか)
- 底値をブレイクしそうな動き
一旦つけた底値をブレイクする動きを、スキャルピングを使って利益を狙いにいきます。
これを踏まえた上で、スキャルピングで勝てるエントリーポイントの解説をします。
- 使う手法はスキャルピング
- 動意の第2波を狙う
- ブレイク狙い
- ブレイク前の動きが緩やか
- 狙うべきエントリーポイントはどこか?
あわせて読みたい
動意の第二波を狙うケースとして、ブレイク前の動きが強い場合もあります。
このとき、狙うべきエントリーポイントは変わります。
このことは以下の記事にまとめましたので、あわせてご覧下さい。
勝てるエントリーポイントはここだ!
スキャルピングでブレイクを狙ったエントリー方法は、
- ブレイク後にエントリー
- ブレイク直前にエントリー
に分けられます。
この場合、勝てるエントリーポイントは『ブレイク後』です。リスクをできるだけ低くできるからです。
ブレイク前後の相場の動きを3パターンに分けて説明します。
※クリックで拡大します
ブレイク後に強い動意が発生する場合
上図の①です。
ブレイク後に第2波が狙い通り発生しているので、スキャルピングでは最高の結果になります。
ブレイク後に強い動意(第2波)が発生しない場合
上図の②です。
ブレイクした方向へ伸びないパターンで、ストップ狩りのような動きですね。
逆行こそしていますが、大きなリスクはないと考えます。
ブレイク前の動きが緩やかですので、ブレイク後に逆行したからといって、強い動きになるとは限らないからです。
すなわち、一撃で大損するようなリスクは低く、少ない損失で逃げられる可能性も高いんです。
場合によっては逆行する勢いが強いこともあるかもしれませんが、それは最低限取るべきリスクであり、
ブレイクしたら動意が再び発生するだろう
と自分なりの根拠があったなら、仕方がないと考えます。
ブレイク直前で逆行する場合
上図の③です。
ブレイクポイント手前で逆行してしまうパターンですが、この場合は大きなリスクになる可能性を持っています。
ブレイク前の動きが緩やかですので、ブレイクする可能性が低くて当然。だましも数多く出現するでしょう。
このような相場環境でブレイク前にエントリーしてしまうと、エントリー数が激増し、連敗する可能性が高くなります。
緩やかな動きが幸いし、一回の負けトレードでは大きな損失を生じないかもしれませんが、連敗により損失が積み重なってしまう恐れがあるのです。
画像付き実践解説
2018年1月10日に私がやったスキャルピングトレードを例に挙げて、実践解説したいと思います。
下の画像は2018年1月10日のドル円チャートで、左側が1分足チャート、右側が5分足のチャートです。
エントリーまでの流れ
2018年1月10日のドル円チャートを以下に記します。
左側が1分足、右側が5分足のチャートです。
※クリックで拡大します
エントリーまでの相場環境
エントリーまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 東京時間に下落動意があった。
- 11時から欧州時間まで緩やかな動き
- 15時30分から下落動意が発生し東京時間の安値を更新
- 一旦緩やかな動きになり、ブレイクを伺う展開に・・・
最近の為替相場を考慮し、私は『欧州時間に更なる安値更新する可能性は低い』と思っていましたが、15時30分から下落動意が発生。
これをもって、安値ブレイクを狙ったスキャルピングの体勢に入ります。
狙ったエントリーポイント
狙いは、下ひげをつけた112.08をブレイクした瞬間にエントリーすることです。
ポイントは先程説明した『ブレイク後にエントリーすること』です(下図参照)。
※クリックで拡大します
第1波で東京時間の安値を更新しましたが、それほど急激な下落動意ではありません。一旦112.08で下げ止まり、緩やかな動きになっています。
この段階で、しっかりとブレイクしてからエントリーすることは、先程説明した通りです。
ポイントはエントリーする前(上図の大陰線)にある、小さな陽線2本。
レートが戻ろうとする勢いが感じられず、次の陰線の動きが力強かったので、躊躇せずエントリーしました。
トレード結果
< ショートでエントリー >
エントリーレート:111.075
決済レート:111.040
損益結果:+3.5 [pips]
まとめ
以上のことをまとめます。
- 緩やかな動きからブレイクを狙う場合は、ブレイク後にエントリーすることを心がける。
- 理由は無駄なエントリーを減らすため。
スキャルピングというと、すごく攻撃的な手法のように感じるかもしれません。
しかし必要以上のリスクを避けることは、どんな手法でも同じです。
その結果、利大損小になるのです。
上の関連記事で説明した『ブレイク前の動きが強い場合』と異なる点です。
なぜ、同じ手法でもエントリーポイントを変える必要があるのか?
と、読み比べてもらえると理解しやすいと思います。
ちょっとした違いですが、考え方やリスクの取り方は全然違うんですよ。