スキャルピングとは?
私がメインに使っている手法はスキャルピング。それ以外のトレードもやりますが、基本はスキャルピングでコツコツと利益を重ねるスタイルです。
スキャルピングとは、数pipsという小さな利益幅を数秒~数十秒といった短時間で狙うトレード手法です。
スキャルピングで勝つためにはコツがいりますが、そのひとつとしてエントリーのタイミングがあります。
今回の記事は、スキャルピングで勝てるエントリーのコツをお話したいと思います。
私のスキャルピングスタイル
スキャルピングと言っても色々やり方がありますので、私が普段やっているスキャルピングについて説明します。
私のやり方は一般的に『秒スキャ』と言われる、スキャルピングの中でもポジション保有時間が一番短い方法です。
ポジション保有時間は数秒、長くても1分~2分くらいです。
私のスキャルピングでやることは単純で、簡単に書くと以下のようになります。
- エントリーは順張り
- 1分足ブレイクでエントリー
- 利益確定は1分足ローソク足が伸びきったと感じたところ
- 損切りは反対に動いたらすぐ執行
当然ですが、これを適当にやっていればほぼ確実に負けるでしょう。
利益を上げるためには、自分なりのコツがあります。今回の記事では『エントリー』に焦点を当てて、自分なりのコツを説明します。
利益確定や損切りなど、決済に対する考え方やコツは以下の記事にまとめました。
トレード環境やトレード前にすべき準備などは以下にの記事にまとめてあります。
勝てる相場環境を探す作業
スキャルピングで勝てるエントリーポイントを探すには、勝てる相場環境を探すことが大切です。
私が最も重要視していることです。
極端なことを言えば、スキャルピングって勝てる相場環境なら多少エントリーポイントがずれても勝てるものなんです。
目の前に強い動意があれば、その方向へ乗っかるのが順張りスキャルピングの極意です。
逆に言えば、勝てない相場環境でいくらエントリーポイントを厳選しても無駄な努力に終ることが多い。
動意のない相場環境で順張りスキャルピングをやろうとしても、目の前の細かい値動きに翻弄されるのがオチなんですよね。
基本的にやるべきことは、ファンダメンタルズ分析により、大局的な相場の流れを掴むこと。
ドル円ならば、ドルが強いのか・弱いのか、円が強いのか・弱いのかを自分なりに掴んでおく。
同時に、日足や1時間足のチャートから大きなトレンドも確認しておきます。これらの作業をやっておくと、目の前に発生した動意に対し右往左往することが少なくなります。
エントリーの判断基準
エントリーは1分足のローソク足を監視しながらタイミングを計り、高値や安値のブレイクでエントリーします。
どの高値・安値のブレイクでエントリーするかと言うと、日足レベルで意識されるであろうポイントであったり、前日高値・安値更新であったり様々です。
見方によってはブレイクポイントなど無数にあるように見えますから、いかに取捨選択するかが重要になってきます。
私がスキャルピングでエントリーをする判断基準は以下の通りです。
- 強い動意(高いボラティリティ)があること
- その動意に持続性があること
スキャルピングと聞くと、目に見える相場の動きに対し、瞬時に反応するようなトレード方法だと思われる方も多いのでは無いでしょうか?
確かに、エントリーから決済まで短時間ですので、そういう面はあるでしょう。しかし、それは利益をあげるための本質ではなく、単なる作業にしか過ぎません。
スキャルピングで利益をあげるための本質は、動意の強さと持続性を相場から読み取ることにあります。
動意の強さを判断するためには、長い時間足のローソク足を見れば分かり易いです。
私の場合、エントリーするときは1分足チャートを見ますが、動意の強さは15分足チャートを見て判断します。
それまでのボラティリティから考えられない長さのローソク足が出現したら、動意が発生したと判断し、その強さを見極めます。
動意の持続性については、ファンダメンタルズ分析や日足や時間足のチャート分析から判断します。
堅調推移するだろうと思っていた相場で、いきなり急騰した場合など、
このレートに到達するまで、この動意は持続するだろう
などと予想を立てるのです。
逆に、堅調推移するだろうと思っていた相場で、いきなり急落した場合などは
第一波、第二波は高いボラを維持しても、それ以降はロング勢が買いだすだろう
と狙うポイントを定めることも出来るのです。
尚、詳細なエントリーポイントについて以下の記事で、実際のトレード状況やチャート画像を交えて細かく解説しています。どうぞご参考に。
エントリー注意事項
エントリーの注意ポイントとして、動意の強さと持続性を同時に兼ねていない場合、勝ちづらくなることです。
< 動意の持続性はあるが、強さに欠ける場合 >
- 勝ちトレードは薄利ばかり
- 数回の損切りで、その薄利を吹き飛ばす
スキャルピングと言えど、利益を残すためには、たまにくる大きな勝ちトレードは必要なんです。
その大きな勝ちトレードが少なくなれば、結果的に収益は悪化します。
< 動意の強さはあるが、持続性に欠ける場合 >
- 大きな勝ちトレードが増える反面、大きく負けるトレードも増える
- 最悪、大負けトレードばかりになる恐れがある
例えば、指標トレードなどが当てはまります。
米雇用統計などリアルタイムでチャートを眺めていれば分かると思いますが、スプレッドが大幅に広がり、売り買いが飛び交うためレートの動きもダイナミックになります。
しかしながら、一方的な強さを持った動意ではありません。
こんな状態だと、エントリーしても一瞬でマイナス方向へ動くことも珍しくありませんからね。
重要指標発表時にはトレードしない
私は指標トレードは一切しません。しかし昔はやっていたことがあって、それなりに勝っていたんです。
しかし、ある出来事をきっかけにやめました。
スキャルピングと指標トレードは相性が良いと思われがちですが、私はそうは思いませんね。
このことは以下の記事にまとめましたので、興味ある方はご覧下さい。
エントリー応用編
ここでちょっと、エントリーのコツ応用編をご紹介します。
長時間のトレンドに逆らっている短時間のトレンドを狙う場面です。こういう相場の方が、おいしい場合もあるんですよ。
例えば、日足レベルで緩やかなアップトレンドの場合。
アップトレンドということは、多くの人がその通貨を沢山買っている状態です。そこから、さらに大きくレートが上がるためには、さらにその通貨を誰かが買わなくてはいけません。
それが難しいので、トレンドはある程度長く続くと、どうしてもボラティリティが小さくなるのです。
そんな状況を打ち破るには、それ相当の材料(ニュース)が必要です。
そんな時、トレンドに逆らう材料(ニュース)が出ると、投資家心理として以下のような行動にでやすいのです。
- 安値で買った人は、利益確定を急ぎたいので早目に売る
- 高値で買ってしまった人は、損失が拡大する前に売る
その結果、このような局面では瞬間的に高いボラティリティが発生することがあります。
そこをスキャルピングで狙うのです。
もちろん急落した原因も調べて、この急落が単に『アップトレンドの調整』なのか、『トレンド転換』なのかを判断することは必要です。
まとめ
スキャルピングでも、エントリーに至るまでの相場の流れをを自分なりにイメージしておくことが必要です。
そして勝てる相場環境を見つけることが、スキャルピングで勝てるエントリーのコツになります。
- ファンダメンタルズ分析やチャート分析により、大局的な相場の流れを把握する
- 勝てる相場環境(強い動意と持続性のある動意)を探す
- 強い動意が発生している方向に対し順張りエントリー
- 大局的な流れに逆らう動意でもチャンスはある