スキャルピングの最大の特徴
私がメインに使っている手法はスキャルピング。私の場合、強い動意に順張りで乗っかるスタイルです。
スキャルピングの最大の特徴は、エントリーから決済までの時間が短いことです。
その短いポジション保有時間に決済を迷っているようでは、スキャルピングで安定した利益をあげることは難しくなるでしょう。
私がスキャルピングをやるときは、利確や損切りはパターン化しています。
今回の記事は、スキャルピングにおける利確や損切りの考え方や、利益を残すためにやるべき決済の方法を説明したいと思います。
< 参考記事 >
・スキャルピングにおけるエントリーの考え方は、以下の記事で詳しく説明しています。

・私のトレード環境やトレード前にやる準備は、以下の記事で詳しく説明しています。

・スキャルピングのコツ全般について、以下の記事で詳しく解説しています。

利確の考え方
私はスキャルピングの利確に関して『薄い利益を重ねることで大きな利益になる』とは考えておりません。
スキャルピングで利益を残すためには、『たまにある大きな利益を積み重ねる』だと思っています。
イメージ的には以下のようになります。
たまに来る大きな利益が積み重なって、トータルで負けない仕組みになっている、と言えば分かり易いでしょうか?
トータルで勝つためには、微益をかき集めるだけでは不十分。必ず大きな利益を残すトレードが必要になるんです。
トータルで勝つにはビッグトレードが必要ですが、だからと言って『大きく伸ばそう』と無理してはいけません。
そもそもスキャルピングの優位性とは、目の前のトレードに勝ち易いことです。
大きな利益を期待して、含み益から結局マイナスに至るようでは本末転倒になってしまいます。
当然、このような手法でやっている以上、利確後にどんどん伸びてしまうことはあります。
もう少し持っておけば、あんなに儲かったのに~
となることは、よくあります。
しかし繰り返しになりますが、スキャルピングは『目の前のトレードに勝つ』ことが最大の目的です。
ですので、確実に利確数を増やすことが重要なんです。
もちろんトータルで利益を残すには大きな利益を得るトレードが必要ですから、最初から微益を狙っているわけではありません。
個々のトレードは、可能な限り伸びきったところで利確するように努めます。
それでも、利確の優先順位は
と私は考えています。
損切りの考え方
私がスキャルピングで勝てている要因は、損切りに対する考え方が大きいと思っています。
エントリーした直後の値動きは以下の3種類に分類されます。
- イメージ通りの動きで、既に含み益になっている状態
- 全く動かず、建値と同レート。スプレッド分、含み損状態
- エントリー直後に逆行し、含み損状態
私の場合、2と3は即、損切りします。
損切りが速すぎるんじゃない?
と思われるかもしれませんが、これこそが私のトレードの肝なんです。
順張りスキャルピングで勝つためには、強い動意に乗ることがポイントになります。
例えば、ロングを狙っている場合。
強い上昇動意があり、少し戻して押し目をつけたとします。そこから、また上昇する動きが強まり、直近高値のブレイクを目指す動きとなりました。
私はこのブレイクを狙ってエントリーしますが、エントリー後、すぐに利が乗っていない状況は不自然です。
レートが逆行している場合は言うまでも無いですが、レートが止まっている場合も同じです。
ハッキリ言えば、エントリー直後に利が乗っていないということは、このエントリーは間違っていると判断すべきなんです。
優勢・劣勢が明らかな展開なのに『値が止まる』のは、動意が弱まっている状態だからです。
順張りスキャルピングは強い動意に乗るからこそ、短時間で利益をあげることができます。逆に言えば、強い動意が無ければスキャルピングの優位性はありません。
そうであれば、潔く損切りして撤退すべきなんです。だから私は躊躇無く損切りするのです。
利益を残す決済の方法
利益と損失のバランスが崩れれば、トータルでプラスになることは難しいです。これはどんなトレード手法でも同じです。
私のスキャルピングは、早い損切りのせいで勝率は下がってしまいます。その代わり、大きな損失を出さず、薄利の積み重ねで挽回できます。
そして、たまにくる大きな利益を出すトレードによってトータルプラスになるのです。
一般的に『スキャルピング=高い勝率』だと言われますが、私のスキャルピングは違います。もし私が高い勝率を求めたら、トータルでプラスになる自信はありません。
逆に勝率を下げてでも、浅い損切りをすることにより、微益で凌げるんです。
このバランスを崩してしまったら、私は為替相場で生き残ることはできないでしょう。
スキャルピングに関わらず、デイトレードやスイングトレードでもそれは同じ。
デイトレードで-30pipsの損切りを想定しておきながら、+10pipsや+20pipsでチキン利食いばかりしていたら、トータルでプラスになるわけがありませんから。
利益を残すためにやるべき決済の方法は、利益と損失のバランスを崩さないことがポイントです。
バルサラの破産確率
- トータルで勝てない
- トータルではプラスだが勝ったり負けたりで安定感がない
- あまり自分のトレード手法に自信が持てない
このような人は、バルサラの破産確率を目安にするのもひとつの方法です。
バルサラの破産確率とは、ナウザー・バルサラという数学者が考案したもので、ある投資方法を続けたときに破産する確率を表すものです。
バルサラの破産確率は以下の3つのパラメータが分かれば、計算で求めることができます。
- 勝率
- 損益率(ペイオフレシオ)
- 運用資金に対する最大損失額の割合
計算するのは面倒ですので、以下の記事にバルサラの破産確率を算出したデータを、様々なパターンで記載しておきました。ご参考に。
決済の方法まとめ
私のスキャルピングにおける、利確や損切りといった決済の方法をまとめます。
< 利確 >
- 伸びている間はできるだけ我慢
- 動きが止まったら利益確定
- 無理に利益を伸ばそうとしない
- 「勝つ」ことを重視する
< 損切り >
- 損切りは出来るだけ早く
- 逆行は即、損切り
- 動きが止まったら損切り
- 絶対に大損しないこと