FXのリスク管理とは?
投資・投機にリスクはつきものであり、それはFXも同じです。
FXはリスク管理が大事だ!
これはFXで勝っている人なら必ず意識していることですし、初心者でも知っていることですよね。
その一方、リスクを避けているだけでは資産は増やせません。ある程度のリスクは許容しなくてはいけません。
この『許容できるリスク』を調節することが、リスク管理です。
特にFXの場合はレバレッジをかけることができますから、リスクの管理方法を間違うと、あっという間に資産を失ってしまいます。
今回の記事は、FXにおけるリスクの管理方法について解説します。
リスクとは資産を失うこと
FXのリスクとは『資産を失うこと』です。
FXをやる目的は資産を増やすことですから、逆に資産を失っては本末転倒です。
それに資産が減ってしまえば、取引数量も減らさなくてはいけませんから、資産を増やすことが困難になってしまいます。
だからこそ、FXにおけるリスクの管理方法は重要なんです!
トレード1回あたりの許容損失
FXにおけるリスクの管理方法について、よく以下のようなことが言われます。
トレード1回あたりの許容損失は資金の数%にすべきです!
例えば、FX業者の口座に100万円あったとして、1回のトレードで失う額が最大3万円までと決めている場合、
となります。
一般的にトレード1回あたりの許容損失は1%~5%以内に留めるべきだと言われます。
この辺はトレードスタイルで変わることですから、トレーダーが自分のスタイルや資金、これまでの実績を考慮して決めることになるでしょう。
ちなみに、私のトレード1回あたりの許容損失は1%以下です。
これは、私の手法がスキャルピングということも関係しています。スキャルピングはトレード1回当たりの利益額が少ないので、損切り額はもっと少なくしなくてはいけません。
ですので、必然的にトレード1回あたりの許容損失額は少なくなるんです。
1日あたりの許容損失
1日あたりの許容損失はトレード手法と実績によって変わります。
トレーダーによって決め方は色々あると思いますが、私の場合は以下のように決めています。
どう頑張っても1日で50pipsしか獲れない人が、200pipsや300pipsの損失を1日出してしまったら、どのくらいの期間、原資回復トレードをやらなくてはいけないんでしょうか?
その間のメンタルを維持するのも大変ですし、そんな辛い状況で良い結果が生まれる可能性は低くなって当然です。
ですので、私は1日の損失が一定以上になると、あっさりその日のトレードを終らせます。
その方が次の日に余計な感情を持ち込まず、トレードに集中できるのです。
初心者ほど「普段通りのトレード」ができることを心掛けよう
先程説明した以下のことは、いずれも普段通りのトレードができる環境作りに必要なことなんです。
- トレード1回あたりの許容損失を決めること
- 1日あたりの許容損失を決めること
FXを長く続けると分かることですが、連勝街道まっしぐらというわけにはいきません。
だからと言って、勝ったり負けたりを繰り返すわけではないんです。正確に言うと、連勝連敗を繰り返すんです。
連敗が続けば自信が揺らぎそうになりますし、連勝が続けば有頂天になってしまうこともあるでしょう。
連敗が続いて自信が揺らぐだけならまだしも、資産が減ってロットを下げなくてはいけない状況が発生したら、棺桶に片足を突っ込んだ状態なのです。
再び同じロットで勝負できるまで一苦労ですし、損を取り返そうと強引なトレードをやりかねません。
FX業者の口座に入金してロットを維持しても根本的な原因は改善されていません。何度も何度もむしり取られるのがオチです。
初心者ほど資産の増減に慣れていませんから、普段通りトレードできる環境を作ることが望ましいのです。
そのために許容損失を低めに設定し、必要以上のリスクを背負わないことを心掛けましょう。
時間を失うリスクもある
これはFXに限った話ではないのですが、時間を失うリスクも存在します。
資金を守ることは大切ですが、その一方で『マイナスながら為替市場で長々と生き残る』ことに対し、私は価値を全く感じませんし、むしろ時間のロスだと考えています。
勝てるからこそFXをやる価値があるわけで、勝てないなら早々と退場して別のことに取り組んだ方がマシ。それが私の考えです。
FX初心者の場合、勝てるようになるまでの期間と資金を決めて、相場に挑むべきです。
そうやって自らを追い込まないと、なかなかFXで勝てるようになりません。
特に、給与収入がある兼業トレーダーの方は注意して下さい。FXである程度の損失を出しても
給与収入で補えばいいや・・・
と甘い考えを持っているようでは勝てませんからね。
最後に
為替市場に参加する以上、プロも素人も関係ありません。強い者が勝ち残り、弱い者が去っていく世界。素人だからって誰も手加減してくれません。
資産運用のプロであるファンド、生活をかけている専業トレーダー、私のように専業トレーダーでなくても死に物狂いで利益を狙っているトレーダー、こういった様々な連中を相手に戦わなくてはいけないのです。
だからこそ自分の資産は自分で守るしかなく、そのためにはリスクの管理方法を身に付けて相場に挑みましょうね。