ギャンブル依存症の人数
FX依存症っているんでしょうか?
FXもやり方によってはギャンブルみたいなものですので、それなりにいるようですね。
2017年に厚生労働省研究班が発表した調査結果によれば、ギャンブル依存症の人数は以下の通りです。
国内のギャンブル依存症人数 283万人
< 内訳 >
パチンコ依存症 8割~9割
競馬依存症 2割
FXはパチンコや競馬に比べて歴史が浅い分、依存症の人が少ないんでしょうね。それにパチンコや競馬と違って『人にばれにくい』といった面もありますし。
今回の記事は、FX依存症とパチンコ依存症を主観的に比べてみました。
FXの方が必要なお金が多い
FXの場合、1ロットの取引するだけでも4万円の証拠金が必要になります(1ドル=100円の場合)。
実際は余裕をもった証拠金を用意しないと、僅かな損失で証拠金不足に陥って取引できなくなってしまいますので、5万円くらいは必要でしょう。
値動きの荒いポンドを取引しようとすれば、もっと多い証拠金が必要になります。
それに対しパチンコの場合、そこまでのお金は必要ありません。
まぁ、だからと言って500円、1000円だけで勝負する人もいないでしょう。
1万円~2万円くらいが多いんじゃないでしょうか?
やり易さはFX
FXは口座開設は多少面倒かもしれませんが、口座を開設すればいつでも取引可能です。
朝でも夜でも、ちょっとした時間にできますし、エントリーするだけなら数秒で終ってしまうので、時間的な制約はほぼありません。
今はスマホで取引も簡単にできますので、通勤中や仕事の休憩中、学生なら授業中にもできますしね。
パチンコもFXに劣るものの、やり易い部類でしょうね。
ほぼ年中無休でやっていますし、昔ほどではないもののパチンコ店は沢山ありますからね。
夜遅くまで(23時)までやっていますし、平日の仕事終わりに行く人も多いのではないでしょうか。
射幸心はパチンコに軍配
射幸心とは、以下のことを言います。
< 射幸心とは >
- まぐれ当たりによる利益を願う気持ち
- 思いがけない幸運によって利益を得たい気持ち
- 苦労なくいい思いをしたい気持ち
FXの場合、適当にポジションを持って『運よく勝ちたい!』と思う人は少ないでしょう。
優位性が本当にあるかどうかは別にして、それなりに考えてポジションを持つことが多いはず。
FXは時間的な制限もなく、いつでもどこでもできますので、その分よく考えてエントリーできますし。
パチンコの場合、短期的にみれば運の要素が強いので射幸心が強いと言えます。
規制によってイベント禁止とは言いつつ、芸能人やライターの来店をイベント代わりにして、集客目的で煽っているのが現実です。
また多くのパチンコ台は、リーチや大当たりのたびに大音量と大きな音で刺激を与え、『当たるかも』という客の射幸心を煽ってきます。
ギャンブル性はFX
ギャンブル性を勝てる金額と負けた金額の幅で考えるなら、実質的な制限の無いFXの方がギャンブル性が高いと言えます。
FXの場合は、証拠金次第でレートを上げることが可能です。1日に100万、1000万勝ったり、負けたりすることも可能です。
レートを上げることができないパチンコの場合、勝っても負けてもせいぜい20万円がいいところでしょう。
擬似成功体験はパチンコ
FXは基本的に1人でパソコンに向かってやるものですから、勝った負けたを誰かに見せつけるようなことは無いですね。
『これだけ勝った』『こんなに負けた』なんかも、言いふらす人も少ないでしょうし。
もちろんFXをやっている人が少ないことも関係していると思いますが。
パチンコの場合、この要素は非常に強いです。
玉を沢山出してドル箱を積み上げていれば、ドヤ顔ドヤ煙草は当たり前。それが気持ちよくてやっている人も多い。
周りから『凄いと思われている』という、リアルな世界では味わえない体験を擬似的に体験できるわけです。
しかも運の要素が高いことから比較的楽に達成できますし、特別なスキルも要求されません。
負けたときは、誰かに失敗した原因を責められるわけではありませんし、パチンコ店から静かに去ればよいだけですから気が楽でしょう。
こういった快感を求める人が多いのが特徴です。
総括
歴史の浅いFXでは、やっている人が少ないこともあり、FX依存症が注目されることは少ないのが現状ではないでしょうか。
とは言っても、ポジションを常に持っていないと落ち着かない『ポジポジ病』の人もいるでしょうし、負ける人の中には大金を失ってしまう人もいることも事実。
他人にばれないことがあだとなり、家族が気付いたときには、取り返しのつかない状況に陥っていることもあると思います。
パチンコは少ない金額でも気軽にいける環境が整っているので、依存症の人は中々抜け出せないと言われます。
それに擬似成功体験が出来るので、トータルでは相当額負けているのにかかわらずやってしまう人が多く、パチンコ依存症から抜け出せない原因にもなっています。
あとパチンコはその性質上、他者との関わり合いも存在しますね。
パチンコは明らかなマイナスサムゲームであり、遊戯者が費やしたお金から主催者(パチンコ店)の経費と利益を差し引いた残りを奪い合うゲームです。
そのため人によっては他者の利益に対し、憎しみや怒りを覚えることもあり、事件に発展することさえある。
そこまでいかなくても、台の確保や開店前の並びでトラブルになるリスクもありえます。
まぁ、どちらにせよ負けている人が大多数なのは間違いありませんし、
- FX依存症は家族や知人など、近しい人に迷惑をかけることが多い
- パチンコ依存症は家族・知人だけでなく他人にも迷惑をかけることが多い
ということは確実に言えるでしょうね。