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2017年の中日ドラゴンズ
2017年のプロ野球は、セ・リーグが広島、パ・リーグがソフトバンクが優勝しましたね。
中日ドラゴンズは5位でした・・・
なぜ、中日に触れたかといいますと、ただ私がファンだからです(笑)
ここ数年は下位に低迷しており、なかなか抜け出せず辛いところです。特に、2016年は最下位になりましたし、今年も5位とは言え、限りなく最下位に近いと感じています。
2017年チーム成績
・チーム得点 487点(5位)
1位は広島で736点。6位はヤクルトの473点。
・チーム打率 .247(5位)
1位は広島で.273。6位はヤクルトの.234。
・チーム防御率 4.05(5位)
1位は阪神で3.29。6位はヤクルトの4.21。
・チーム総失点 623点(5位)
1位は巨人で504点。6位はヤクルトの653点。
うーん。どれをとっても5位ばかりです。と言うかヤクルトが酷すぎますね。
ヤクルトは怪我人だらけでしたし、2年連続トリプルスリーの山田も不振だったのが痛かったと思います。
ヤクルトの場合、実績のある選手が怪我無く一年を過ごせれば、もっと順位は上がると思いますが、2018年の中日はどうなんでしょうね。
2017年投手陣
先程触れましたが、今シーズン中日のチーム防御率は4.05でした。
阪神の3.29を筆頭に、巨人3.31、広島3.39、DeNA3.81と上位球団は軒並み3点台です。
中日が強かった頃は、強力な投手陣を前面に打ち出した戦い方でしたが、近年は投手陣が弱体化しています。
クローザーは去年から田島がはまりましたが、先発・中継ぎは共に駒不足です。先発陣に関して言うと、規定投球イニングに到達したのは大野とバルデスだけ。
若手も徐々に力をつけてきましたが、来年の活躍が予想できるのは小笠原くらいでしょうか。鈴木(翔太)や柳、笠原など若い投手が活躍する場面もありましたし、全く期待できない訳じゃないんですけどね。
それでも現段階では、外国人補強の成功、若手投手の覚醒、吉見など実績のある選手の復活など、いくつかの要素が重ならない限り、来年以降、層の厚い投手陣は形成出来ないと思います。
リリーフ陣は田島は去年ほどの安定感は無かったものの、一年を通してクローザーを全うしましたし(34セーブ)、又吉も防御率2.13と活躍しました。
今シーズンは岩瀬が頑張りましたしね。昔みたいに異様に曲がるスライダーが無くても奪三振率が7.07もあるのは驚きです。
伊藤や三ッ間も頑張ったと思いますが、全体的には先発陣同様、層は薄かったですね。
2017年打撃陣
今シーズンはケガ人が多く、平田、ビシエド、大島と3人もレギュラーが戦線離脱しました。
頑張ればCSの可能性もあった時期にビシエドが離脱し、首位打者の可能性があった大島の離脱も痛かったですが、個人的には平田の離脱が最も痛かったと思います。
個人的には平田にもっと頑張って欲しいのですが、なかなかトップクラスの選手になれませんね。
意外性はあるので、時折派手な活躍をすることがありますが、高いレベルで安定した成績を残すまでには至りません。
怪我がちなのも原因のひとつでしょうが、何とか3割30本を期待できる選手になって欲しいです。
今シーズン良かった点は、京田がショートのレギュラーとして1年間戦い抜いたこと、福田が18本の本塁打を放ち、レギュラーを掴みかけていることですね。
ショートのポジションは昨年、堂上がレギュラーを取ったかに思えましたが、京田が足を武器にショートのポジションを奪いました。
現状の中日の戦力で得点を積み重ねるには、足を使った攻めは欠かせないと思いますので、京田の足は大きな戦力になると思います。
あと、新外国人だったゲレーロが35本のホームランを放ち、本塁打王になりましたが、来年は残留する見込みはありませんので、新たな外国人を見つけてくるんですかね。
2018年の中日ドラゴンズ
これからドラフトやFA、新外国人と戦力補強が始まり、それ次第で来年の戦い方も多少変わるでしょうが、さすがに強力打線を形成する可能性は低いでしょう。
現時点でレギュラーが決まっているは、
ファースト → ビシエド
ショート → 京田
センター → 大島
ライト → 平田
くらいですかね。
新外国人との絡みでどうなるか分かりませんが、サードは福田になる可能性が高いと思っています。
センターライン強化は急務!
問題はセカンドと、なんと言ってもキャッチャーですね。
セカンドは今シーズン荒木が2000本安打を達成するなど頑張りましたが、年齢を考えると、若手が結果を残し、文句なしでレギュラーを取って欲しいですね。
亀沢や堂上あたりが候補になるんですかね。いずれにしてもバッティングで頑張らないといけません。
そして、キャッチャーに関しては谷繁を最後に『正捕手』と呼べる選手が出てきていません。松井雅、杉山、桂、木下、武山とチャンスはあったと思いますが、誰も掴みきれない。
どの選手も、一長一短があり決め手に欠けます。
キャッチャーをFAや外国人などで補強する報道がありましたが、目先のことより10年くらい中日投手陣を支えてくれるキャッチャーが出てきてくれることを望みます。
高橋周平、覚醒せよ!
中日ファンの希望の星といえば高橋周平ですが、なかなか覚醒しませんね。昨年の春先に怪我をするまで3番打者として活躍したのが夢だったんじゃないかと思うほど、今年はダメでした。
打撃フォームもちょくちょく変わっていますし、色々試行錯誤しているのでしょうが、今一歩伸び悩んでいます。
まだ若いので、今年で引退する森野みたいな勝負強いバッターになって欲しいです。
エースよ出て来い!
優勝はともかく、CS圏内に食い込むためには投手陣の整備を優先に進める方が、現実的だと思っています。
今の中日には『エース』と呼べる選手がいません。本来なら大野がエースとして君臨し、チームを引っ張る存在にならなくてはいけないのに、なかなかエースになりきれません。
大野って昔は力のあるボールを投げていたのに、近年は小手先のコントールに頼るがあまり球速がえらく下がった印象があったのですが、今シーズンの途中から力のあるボールを投げ始めました。
来年は、やってくれると信じています。
近年、中日が強かったときは川上、吉見、チェンなどリーグを代表するエースがいました。やっぱり、エース級の投手が2人くらいいると安定して強いチームになるんですがね・・・
1年くらいは結果を残す選手はいますが、なかなか数年にわたって実績を残すことが難しいのはプロ野球の厳しさを物語っていると思います。
でも、少しでも1軍で結果を残した選手ってファンは期待したくなるんですね。若松や濱田あたりには頑張って欲しいんですが。
あと、又吉も先発で結果を残しましたので、先発で使っても面白いと思うのですが、何せリリーフ陣も層が薄いので、来年もセットアッパーですかね。
リリーフ陣もビハインドの展開だと安定した成績を残すくせに、リードした展開だと信頼できないピッチャーっていますよね。伊藤や岡田みたいな。
もう一段階成長して、又吉に次ぐ存在になってくれれば、リリーフ陣の層も厚くなるんでしょうけどね。
先発、リリーフも補強が必要でしょうが、今いる選手の底上げも必要だと思います。
浮上は厳しい?若手投手の台頭次第か・・・
残念ながら、来年、急に中日ドラゴンズが強くなることは想像出来ませんが、少しずつチームの軸となる選手が育ってくれることを望んでいます。
逆に、層が薄い戦力状況だからこそ、若手は目の色を変えてポジションを奪いにいって欲しいですね。
取り合えずは、ここ数年、1軍である程度結果を残した若手投手のうち、何人出てくるかが浮上のカギとなると思います。
投手陣が安定すれば、またナゴヤドームに強くなりますし、徐々に順位は上がると思います。
かって日本シリーズで松坂から立浪が打った同点スリーランや、ロッテに王手をかけられた日本シリーズで、9回裏の先頭打者、和田からチャンステーマメドレーが流れたような、異様に盛り上がったナゴヤドームを再び見てみたいものです。