前巨人・村田修一が自由契約になった2つの理由

プロ野球

2017年12月に村田修一が巨人を退団(自由契約)しました。

自由契約となったのは、チームの若返りを図ることが理由として挙げられています。

巨人退団後は移籍先を模索するも、なかなか手を挙げる球団は現れませんでした。

そんな中、2018年3月にBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団することが決まりました。

今後もNPB復帰を目指すものと思われます。

 

巨人を自由契約になった後、NPBで村田獲得に動く球団は現れるだろうと思われていました。

しかし、どの球団も獲得を見送る状況が続くと、メディアやネットの中では、

素行・性格に難があるためだ

と言う、意見が多くでました。

 

実際のところ、村田の常日頃の言動や態度がどうなのか分かりませんので、それについて推測でどうこう言うつもりはありません。

ただ、村田が巨人を自由契約という名の『クビ』になったのは、大きな2つの理由があると私は思っています。

 

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村田のNPB成績

ここで村田の成績を振り返って見ます。

2003年 横浜ベイスターズ

.224、25本、56打点、OPS .788

2004年 横浜ベイスターズ

.242、15本、38打点、OPS .758

2005年 横浜ベイスターズ

.252、24本、82打点、OPS .804

2006年 横浜ベイスターズ

.266、34本、114打点、OPS .844

2007年 横浜ベイスターズ

.287、36本、101打点、OPS .929

2008年 横浜ベイスターズ

.323、46本、114打点、OPS 1.062

2009年 横浜ベイスターズ

.274、25本、69打点、OPS .870

2010年 横浜ベイスターズ

.257、26本、88打点、OPS .762

2011年 横浜ベイスターズ

.253、20本、70打点、OPS .744

2012年 読売ジャイアンツ

.252、12本、58打点、OPS .690

2013年 読売ジャイアンツ

.316、25本、87打点、OPS .896

2014年 読売ジャイアンツ

.256、21本、68打点、OPS .732

2015年 読売ジャイアンツ

.236、12本、39打点、OPS .683

2016年 読売ジャイアンツ

.302、25本、81打点、OPS .859

2017年 読売ジャイアンツ

.262、14本、58打点、OPS .754

赤太字はタイトル

 

NPB通算

.269、360本、1123打点、

OPS .816、1865安打

 

立派な成績であり、一流選手であることは間違いありませんね。

2006年~2008年にかけて3年連続100打点以上、2007年~2008年は2年連続本塁打王に輝いています。

特に、2008年は46本塁打を放っており、OPSも1以上となりリーグ屈指の打者となりました。

 

 

巨人をクビになった2つの理由

巨人を退団した2017年、出場機会が減りながらも、それなりの数字を残しています。

例年の成績と比べて、極端に悪い数字でもありませんし。

それではなぜ村田はクビになったのでしょうか?

 

理由1 自分の価値を見誤った

村田修一という選手と評価すると・・・

・長打力がある

・打率は高くない

・守備範囲は広くないが、ハンドリングが良く、肩も強い。

・足は遅いし、走塁意識も高くない

こんな感じです。

多かれ少なかれ、同じ印象を持つ人も多いのではないでしょうか?

 

村田修一という選手の最大の価値はズバリ『長打力がある』ことです。

守備も上手い部類に入りますが、ポジションがショートorセカンドなら兎も角、村田はサードですので、守備重視で起用できるわけじゃありません。

 

そんな中、村田の成績で気になるのは2013年と2016年です。

2013年 読売ジャイアンツ

.316、25本、87打点、OPS .896

2016年 読売ジャイアンツ

.302、25本、81打点、OPS .859

ともに良い成績です。

しかし、良い成績とは裏腹に、個人的に違和感を感じました。

 

まず、2013年。

この年はチームもリーグ優勝し、村田にとっても良いシーズンだったと思います。

ただ、今では狭い部類に入る東京ドームを本拠地にし、『復活』を遂げた内容が25本塁打は少ないと感じました。

オフも本塁打を追求するようなコメントは聞かれませんでしたしね。

良い成績なのは分かりますが、かつて本塁打王だった豪快な打撃は『復活』していません。

 

続いて2016年。

この年は開幕前から『ホームランは捨てる』とコメントしています。

この時点で、村田の最大の長所である『長打力』を自ら放棄しました。

足の遅い村田がたくさんヒットを打っても、足でかき回せるわけじゃありませんので、あまり価値は高くありません。

もちろん、4割近い打率を残せるようなら別でしょうけど、3割そこそこの打率なら、いつ代わりになる選手が現れるか分かりません。

それに対し、本塁打王を取るほどの打撃をする選手に代わる人は、そう簡単には現れません。

 

つまり、村田が『自分の最大の長所=自分の価値』を理解しておらず、その長所に磨きをかける方向へ進まず、楽な方向を選んだ結果、並みの選手に落ちていったことになります。

仮に村田が足が速く、ヒットを打ちまくって塁上をかき回すほどの選手なら、長打を捨てるのも有りだと思います。

しかし、そうでない以上、村田が圧倒的な存在感(チームに必要な選手)を示せるのは長打力があるからなのです。

 

理由2 ヒエラルキーを理解しなかった

2017年春、日本テレビの『ズームイン!サタデー』で、とんでもないコメントを発しました。

暇すぎて!まじで暇すぎるんですよ!

この時期、ベンチを温めることが多いことを揶揄してのコメントです。

もちろん、多少のリップサービスの気持ちもあったと思います。

でも、ハッキリ言ってこのコメントはNGです。

 

監督・高橋由伸は2015年を最後に選手を引退し、2016年に監督に就任しました。

高橋監督は村田とも選手としてプレーしていますし、さほど年も離れていません。

高橋由伸 → 1975年生まれ

村田修一 → 1980年生まれ

 

高橋監督に限らず、選手引退後にすぐ監督を務めるのは難しい面があります。

選手時代の良い所だけでなく、悪い所も知っているチームメイトもたくさんいる訳ですからね。

ですので、高橋監督に年の近いベテラン選手は一歩も二歩も下がって、監督がやり易い環境を作る努力が必要になります。

逆に、監督との距離が近いと勘違いし、ヒエラルキーを理解しない選手は邪魔な存在となるでしょう。

 

野球選手に限らず、一般社会でも同じようなことがあります。

例えば、同期や後輩が出世して、自分の上司になった場合とか。

これまでの付き合いや仲もあると思いますが、会社の中では上司であり、上司を立てなくてはいけませんよね?

逆に、上司と距離が近いと感じて、これまでと同じように接する人は、社会人失格です。

こういった場合、同期や後輩の上司が、部下の先輩を注意するようなことはやり辛いです。

だから、そういったことにならないようにすることが、目に見えない形で上司をフォローすることになります。

 

村田のコメントは、そういった目に見えないチームプレーをないがしろにする行為です。

本心でなくリップサービスのつもりで言った軽いコメントだとしても、全国ネットの番組ですしね。

 

まとめ

・最大の長所である長打力を捨てたことで、特別な存在感がある選手ではなくなった。

 

・ヒエラルキーを理解せず、チームワークを乱す選手だと思われても仕方が無い言動があった。

もちろん、マギーの加入や、同じタイプである阿部がファーストであることも、村田にとっては不幸なことだったと思います。

阿部の場合は、巨人の生え抜き選手ですから、村田より待遇は良くて当然でしょう。

でも、そんなことは前から分かっていることですので、阿部とは違った存在感が必要になるのも当然のことではないでしょうか?

マギーにしても、村田が圧倒的な成績を残していたら、獲得してない可能性もあった訳ですし。

 

結局、色々な事情があったにせよ、選手としての魅力が薄れて若手の手本となるベテランでは無いという判断をされたことが、自由契約になった大きな理由だと思います。

 

冒頭にも書きましたが、村田は大きな怪我もありませんし、高望みできなくても、ある程度の成績を残す可能性のある選手です。

2018年の開幕をNPBで迎えられなくても、主力選手の怪我などでNPBの球団から声がかかる可能性もあると思います。

本当の『復活』を見たいファンもいるでしょうから、これを期に一皮向けた選手として、頑張って欲しいですね。