今回は「Xiaomi Smart Band 10」のレビューをしたいと思います。Xiaomiスマートバンドのラインナップは「無印」「pro」「Active」に分かれており、
- 無印 → スタンダード
- pro → ハイエンド
- Active → 廉価版
という位置付けになっています。「Xiaomi Smart Band 10」は2025年に発売された無印版ということになりますね。大まかな特徴は以下の通りです。
- 1.72インチAMOLEDディスプレイ(最大輝度1500nits)
- 60Hzのリフレッシュレート
- 小型・軽量で一日中装着していても気にならない着け心地
- 大容量バッテリーで21日間の連続使用が可能
- 150以上のスポーツモードを搭載し、多くの運動トラッキングが可能
- 心拍数・血中酸素レベル・ストレス・睡眠・女性の健康管理等の健康モニタリングが可能
- 5ATMの防水性能
- 低価格(6,280円)
- 文字盤は200種類以上
これまでのXiaomiスマートバンドはナンバリングが偶数のときにメジャーアップデート、奇数のときはマイナーアップデートという流れがありました。直近で言えば、「Xiaomi Smart Band 8」で基本スペックが大幅に引き上げられたのに対し、「Xiaomi Smart Band 9」では電池持ちや最大輝度の向上といった細かな改善に留まる、と言った感じです。そのような流れの中、
- 「Xiaomi Smart Band 10」はどう変わったのか?
- 「Xiaomi Smart Band 9」から買い替えるべき?
- どのような文字盤が使えるの?
を知りたい人も多いのではないでしょうか?
この記事ではそのような疑問に応えるべく、従来機種と比較しつつ「Xiaomi Smart Band 10」の機能について細かくレビューしたいと思います。また、使用可能な文字盤も全て紹介しますので、参考になれば幸いです。
この記事の目次
「Xiaomi Smart Band 10」の基本スペック
まずは「Xiamio Smart Band 10」の基本スペックから。
メーカー | Xiaomi |
品番 | Smart Band 10 |
発売年 | 2025年 |
画面サイズ | 1.72インチ |
本体サイズ | [長さ]46.57mm [幅]22.54mm [厚み]10.95mm |
対応OS | Android・iOS |
ディスプレイ | 有機EL(AMOLED) |
解像度 | 520×212 |
電源 | 充電式(有線) |
充電時間 | 約1時間 |
電池容量 | 233mAh |
駆動時間 | 最大21日間 |
重量 | 15.95g (ストラップを除く) |
センサー | 加速度計 ジャイロスコープ 電子コンパス 光学式心拍計 パルスオキシメータ 環境光センサー |
防水性能 | 5ATM |
ヘルスサポート | 日々の活動記録 心拍数モニタリング 血中酸素モニタリング 睡眠モニタリング ストレスモニタリング 月経周期リマインド 深呼吸トレーニング |
運動トラッキング種類 | 150以上 |
便利機能 | 音楽コントロール アラーム タイマー ストップウォッチ フラッシュライト 天気 タスク スマホを探す 世界時計 カメラ(シャッター)※1 イベント※2 ※1 一部のモデルのみ対応 ※2 Xiaomi/Redmiの モバイルのみ対応 |
対応アプリ | Mi Fitness |
「通常版」と「Ceramic Edition」の違い
2025年発売の「Xiaomi Smart Band 10」には「通常版」と「Ceramic Edition」の2種類が存在します。違いをまとめると以下のようになります。
モデル | 通常版 | Ceramic Edition |
本体サイズ | [長さ]46.57mm [幅]22.54mm [厚み]10.95mm | [長さ]47.74mm [幅]23.94mm [厚み]10.95mm |
重量 | 15.95g (ストラップを除く) | 23.05g (ストラップを除く) |
カラー | ミッドナイトブラック グレイシャーシルバー ミスティックローズ | パールホワイト |
素材 | 【フレーム】 アルミニウム合金 【バンド】 熱可塑性ポリウレタン | 【フレーム】 セラミック 【バンド】 フッ素ゴム |
価格 | 6,280円 | 8,680円 |
「通常版」と「Ceramic Edition」はフレームとバンドの材質が異なるだけで、基本性能は全く同じです。「Ceramic Edition」は質感を高め、それに伴いサイズと重量がそれぞれ増えた感じですね。「通常版」との差額は2,400円となっており、この価格帯にしてはギャップが大きいと言えるでしょう。
外観レビュー
通常版の本体カラーは全部で3色。
- ミッドナイトブラック
- グレイシャーシルバー
- ミスティックローズ
上記画像は「グレイシャーシルバー」です。前機種の「Xiaomi Smart Band 9」と同様に、ライトグレーに近い色合いですね。落ち着いた色合いなので、個人的には好みです。バンドの素材はTPU(熱可塑性ポリウレタン)。適度な弾力があって手首にフィットしつつ、手触りはサラサラしています。一日中着けていても全く負担になりません。
本体はアルミ合金フレームを採用。艶消しで余計な光沢感が無く、上質な雰囲気を醸し出しています。グレイシャーシルバーのフレームは明るめのシルバーとなっています。
ディスプレイは1.72インチのAMOLED(アモレッド)です。前機種の「Xiaomi Smart Band 9」は1.62インチでしたので、表示領域が拡大されました。最大輝度は1500nitsで明るさ自動調整機能にも対応しています。
リフレッシュレートは60Hzですのでヌルヌル動きます。解像度は520×212ピクセルであり、画素密度は326ppi、画素ピッチは0.078mmとなります。画素密度とは1インチあたりのドット数のことで、この数値が大きいほどきめ細やかで鮮明な表現ができます。スマホで言えば、6インチFHDの画素密度367ppi・画素ピッチ0.069mmくらいですので、これに近い解像度と言えば分かり易いでしょうか。
形状はXiaomi Smart Bandシリーズ恒例のラウンドエッジを継承。滑らかにフリックでき操作感は良好です。
バンドはワンタッチで取り外しが可能です。Xiaomi純正バンドだけでなく、サードパーティ製バンドも多数販売されており、お好みのバンドに変更することができます。
バンドの取り外し部は、前機種の「Xiaomi Smart Band 9」と同じ形状になっています。よって、「Xiaomi Smart Band 9」で使っていたバンドがそのまま使えますね。
本体裏中央にあるのが心拍数・血中酸素測定用のセンサーです。若干突起していますが、押し付け圧を感じることはありません。この部分も「Xiaomi Smart Band 9」と変わりありませんね。
重量はバンド込みだと27gでした。重さも「Xiaomi Smart Band 9」とほぼ一緒ですね。
充電は専用のケーブルで行います。充電ケーブルは「Xiaomi Smart Band 9」と同じであり、「Xiaomi Smart Band 9」を持っている人であれば、そのまま流用が可能です。ちなみに「Xiaomi Smart Band 8」の充電ケーブルも共通なので、「8」「9」「10」は充電ケーブルを使いまわせるということになります。
ヘルスケアトラッキング機能
ヘルスケアトラッキング機能は以下のものがサポートされています。
- 日々の活動記録
- 心拍数モニタリング
- 血中酸素モニタリング
- 睡眠モニタリング
- ストレスモニタリング
- 月経周期リマインド
- 深呼吸トレーニング
日々の活動記録
日々の活動記録として、消費カロリー・歩数・中高強度の身体活動(分)などが記録されます。もちろんスマホアプリ「Mi Fitness」でも確認可能です。スマホの方が見やすく情報も集約されているので、私はスマホでのみチェックします。
心拍数モニタリング
心拍数は任意のタイミングで測定可能です。連続モニタリングにも対応しており、スマート・1分・10分・30分のモニタリング周期を選ぶことができます。モニタリング周期が短いほどバッテリー消費量が増えますが、私は1分を選んでいます。また、心拍数がアラート値を超えたり、下回った際に通知することもできます。
血中酸素モニタリング
血中酸素レベルも任意のタイミングで測定可能です。終日トラッキングも可能で、私はこのモードで使っています。非睡眠時に血中酸素レベルが設定値を下回った場合に通知する血中酸素レベルアラートにも対応しています。
睡眠モニタリング
睡眠モニタリングのオプションとして、心拍数をモニタリングしてレム睡眠をトラッキングしたり、睡眠時の呼吸数をモニタリングすることができます。
ストレスモニタリング
ストレスモニタリングも任意のタイミングで測定可能です。終日トラッキングも可能で、私はこのモードで使っています。ストレスレベルの推移が見れるのですが、私の場合はあまり変化が無いので面白味はありませんね。
月経周期リマインド
月経周期リマインドはアプリで情報を入力して使用します。
深呼吸トレーニング
深呼吸トレーニングは本体から操作します。ディスプレイに指示された通りに深呼吸するようですが、私は全く使っていません。
ヘルスケアトラッキング機能の比較
1世代前の機種である「Xiaomi Smart Band 9 Active」「Xiaomi Smart Band 9」「Xiaomi Smart Band 9 pro」と「Xiaomi Smart Band 10」のヘルスケアトラッキング機能を下の表にまとめました。
機能 | SB9A | SB9 | SB9pro | SB10 |
日々の活動記録 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
心拍数測定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
心拍数連続モニタリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
血中酸素レベル測定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
血中酸素終日トラッキング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
睡眠モニタリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ストレスモニタリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ストレス終日トラッキング | × | 〇 | 〇 | 〇 |
月経周期 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
深呼吸 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ヘルスケアトラッキング機能はメイン機能のひとつなので、グレードに関わらず搭載されている項目に大きな違いはありませんね。最廉価モデルの「Xiaomi Smart Band 9 Active」だけがストレス終日トラッキング・深呼吸トレーニング機能がありませんので、この機能を重要視する人は注意して下さい。
運動トラッキング機能
運動トラッキング機能は、屋内・屋外問わず150種類以上のトレーニングがサポートされています。5ATMの防水性能も備えているので、水泳等のトレーニングも使用可能です。シリーズ初の機能としては、水泳中のリアルタイム心拍数モニタリングに対応。スイムトレーニングをやる人なら嬉しい機能ですね。
GPSは非搭載です。屋外トレーニングのコース記録にはスマホのGPSを使うことになります。スマホなしで屋外コースを記録したい人は注意して下さい。
「Xiaomi Smart Band 9」用ランニングクリップが使える
↑Xiaomi Smart Band 9用ランニングクリップ
↑ペブルモードが使用可能
Xiaomi Smart Band 10 は「ペブルモード」が用意されており、Xiaomi Smart Band 9用のランニングクリップをそのまま使うことが出来ました。端末サイズがほぼ一緒ですからね。ペブルモードでは、歩幅やケイデンス(歩数/分)など13項目のデータをトラッキング可能になります(以下参照)。
- 歩数
- ストライド
- ケイデンス(歩数/分)
- ペース
- 距離
- ケイデンス・ペース比
- 地面接触時間
- 飛行時間
- 飛行比率
- 回内・回外運動
- 足跡パターン
- 衝撃力
- ケイデンス(回転数/分)
↑ペブルモードで使用した例
便利機能
ここでは日常に使える便利な機能を抜粋して紹介したいと思います。
アプリ・着信通知
ペアリングしているスマホの着信の通知を受けたり、アプリの通知を受信することができます。スマホをバッグに入れて持ち歩いている人には非常に便利な機能ですね。通知はアプリ毎にカスタマイズ可能なので、受信するアプリを任意で選ぶことができます。
スマホを探す
スマホをどこかに置き忘れた場合など、Xiaomi Smart Band 10を操作してスマホを鳴らすことができます。スマホの設定がサイレント(着信音・バイブが共に無効)でも音がなりますので非常に便利です。
Xiaomi Smart Band 10はその逆、つまりスマホからXiaomi Smart Band 10本体を探す機能も搭載しています。ただし、スピーカー非搭載なのでバイブで知らせるようになっています。
カメラシャッター
Xiaomi Smart Band 10からペアリングしているスマホカメラのシャッターを切ることができます。上の画像で「現在」と表示されていますが、これはディスプレイの白丸を押した瞬間にシャッターを切る設定となっています。この他、3秒後にシャッターを切る「3秒」モード、5秒後にシャッターを切る「5秒」モードも搭載しています。
ストップウォッチ
ストップウォッチも搭載。ラップ計測も可能で、最大99個のラップを計測できます。バックグラウンド動作にも対応しており、使い勝手は良いですね。
タイマー
タイマー機能はプリセットされた時間を選ぶことで設定できる他、任意の時間を設定することも可能です(時間・分・秒をそれぞれ設定可能)。ただしバックグラウンド動作には対応しておらず、その点はちょっと使い勝手がよくありません。
アラーム
アラーム機能は時刻だけでなく、機能する曜日など細かい設定が可能です。設定した時刻になると振動で知らせてくれるのですが、これが意外に便利。「周りの人には分からない」という点が大きなメリットであり、目覚ましだけでなく、使える場面は多いと思います。
音楽コントロール
Xiaomi Smart Band 10からペアリングしているスマホで起動中の音楽・動画のコントロールが可能です。ワークアウト中にも使用できますので、音楽を聴きながら運動する人にとって良い機能だと思います。
電子コンパス
Xiaomi Smart Band 10では電子コンパスに対応しました。
便利機能の比較
「Xiaomi Smart Band 9 Active」「Xiaomi Smart Band 9」「Xiaomi Smart Band 9 pro」および「Xiaomi Smart Band 10」に搭載されている便利機能を比較します。便利機能は廉価グレードと上位グレードとの差が大きくなる傾向がありますが、必要と思われる機能はどの機種にも搭載されており、そこまで大差があるわけではありません。この辺は好感が持てますね。
機能 | SB9A | SB9 | SB9pro | SB10 |
音楽コントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アラーム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タイマー | 〇※ | 〇※ | 〇※ | 〇※ |
ストップウォッチ | 〇※ | 〇 | 〇※ | 〇 |
フラッシュライト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
天気 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホを探す | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
端末を探す | × | 〇 | 〇 | 〇 |
世界時計 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
カメラシャッター | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※バックグラウンド動作不可
文字盤
Xiaomi Smart Band 10 には200以上の文字盤が用意されており、好きな文字盤を使用することが可能です。文字盤はアプリMi Fitnessから本体メモリーにインストールするのですが、インストール可能な文字盤数は「公式プリインストール文字盤8個+任意の文字盤9個」となります。本体メモリにインストールした文字盤はいつでも変更が可能。文字盤を17個インストールした状態から新たな文字盤をインストールしたい場合は、どれかを本体メモリーから削除する必要があります。これらはMi Fitnessから簡単に行えます。
それでは文字盤を一挙にご紹介します。
バッテリー持続性能
バッテリー持続性能は「Xiaomi Smart Band 9」とほぼ同じです。公式HPに記載されている数値は以下の通り。
- 通常使用時 21日間
- AODモード(常時点灯) 9日間
- ヘビーユースモード 8日間
以下のグラフは「Xiaomi Smart Band 9」における実測データです。「Xiaomi Smart Band 10」もほぼ同じバッテリー持続性能になると予想されます。
前機種「Xiaomi Smart Band 9」との比較
「Xiaomi Smart Band 10」と前機種「Xiaomi Smart Band 9」の比較です。
モデル | SB9 | SB10 |
発売年 | 2024年 | 2025年 |
画面サイズ | 1.62インチ | 1.72インチ |
画面占有率 | 66% | 73% |
解像度 | 490×192 | 520×212 |
画素密度 | 324ppi | 326ppi |
最大輝度 | 1,200nits | 1,500nits |
本体サイズ | [長さ]46.53mm [幅]21.63mm [厚み]10.95mm | [長さ]46.57mm [幅]22.54mm [厚み]10.95mm |
重量 | 15.8g (ストラップを除く) | 15.95g (ストラップを除く) |
電子コンパス | × | 〇 |
HyperOS | × | 〇 |
価格 | 5,480円 | 6,280円 |
「Xiaomi Smart Band 10」では画面サイズが大きくなり、本体サイズも若干大きくなりました。本体サイズに関しては、実際に見比べてみても差が全く分かりません。数値的にも製造時のばらつきレベルですしね。
左=「Xiaomi Smart Band 10」、右=「Xiaomi Smart Band 9」
本体およびバンドの材質も同じなので、ぱっと見は見分けがつきません。
左=「Xiaomi Smart Band 10」、右=「Xiaomi Smart Band 9」
画面サイズに関しては、ベゼルが細くなって画面占有率が広くなった結果です。黒系の文字盤を使っていれば気付きにくいですが、色付きの文字盤だと差を感じるかもしれませんね。
最大輝度も1,200nits から1,500nits と性能が向上しましたが、個人的には「Xiaomi Smart Band 9」を屋外で使っても見難いと感じたことは無かったので、そこまで大きな変更だと思いません。
また「Xiaomi Smart Band 10」はXiaomi HyperOS 2に対応しました。これによりXiaomi Smart Hubが使えることになります。Xiaomi Smart HubとはXiaomiデバイス間の連携が出来る機能のことです。「Xiaomi Smart Band 10」からXiaomi製のスマホやタブレット、イヤホンなどを操作することが可能です。
そして最も大きな変更点と言えば、価格が800円高くなったことですね。コスパと言う点では悪化しました。しかも今回はマイナーアップデート感が強いので、純粋な値上げと思わざるを得ません。まぁ、昨今の物価事情を考えれば仕方ないところではありますが。
いまいちポイント
個人的に感じた「Xiaomi Smart Band 10」のいまいちポイントは2つあります。
秒数表示がある文字盤が少ない
これはXiaomi Smart Bandシリーズ共通の不満点なのですが、依然として秒数表示のある文字盤が少ないです。Xiaomiにはスマートウォッチシリーズもあり、こちらは秒数表示のある文字盤が多く収録されています。もしかすると、差別化を図っているのかもしれませんね。ただ、秒数表示があった方が便利なのでXiaomi Smart Bandシリーズにも多く採用して欲しいと思います。
本体を起動させる手段が「充電ケーブルを接続したとき」のみ
これもXiaomi Smart Bandシリーズ共通の不満点であり、実は最近この問題に直面しました。
Xiaomi Smart Bandシリーズは物理ボタンがありません。本体を起動させるためには充電ケーブルを接続する必要があるのですが、通常の使用では電源を切ることはほぼ無いため、特に問題ありません。しかし、本体の保護機能が働いて端末の電源が落ちた場合、復帰させるために充電ケーブルが必要になるんですよね。
実際にあった事例としては、「気温が高く日差しが強い屋外にいたら端末の温度が上昇 → 加熱保護機能が働いて端末の電源がオフ」です。このときは出先(宿泊)だったので非常に困りましたが、万が一のことを考えて充電ケーブルを持っていましたので、なんとか再起動させることができました。
Xiaomi Smart Bandシリーズは電池持ちが非常に良いため、一週間くらいの旅行や出張ならわざわざ充電ケーブルを持っていかないことも多いと思います。それがXiaomi Smart Bandシリーズのメリットでもありますから。しかし、本体の電源がオフになってしまった場合に復帰する手段が充電ケーブルのみであるため、結局、充電ケーブルを持っていなければならないという矛盾が生じているんですよね。
これを解決するためには、「ワイヤレス充電に対応」「メニューボタンの採用」等が挙げられますが、コストアップやデザインコンセプトを見直す必要があるため現実的ではないでしょう。であれば、小さなリセットボタンを本体裏につければ問題は解決しますし、大きなコストアップやデザインコンセプトを損なわないと思います。
いずれにしても「本体を起動させる手段は充電ケーブルを接続したときのみ」を見直し、充電ケーブルを接続しなくても起動させる方法を追加して欲しいと思います。
まとめ
今回はXiaomi製スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」を徹底レビューしました。良い意味でも悪い意味でも前機種の「Xiaomi Smart Band 9」を踏襲しており、どなたにもおススメできる端末です。
基本性能は問題ありませんし、良い着け心地も非常に良い。スマートな形状&超軽量なので、着けているかどうか分からなくなるくらいですからね。価格も若干値上げされたとはいえ、コスパと言う点では良い部類に入ることは間違いありません。
また、「Xiaomi Smart Band 9」を持っていて特に問題なく使えている場合、わざわざ買い替える必要があるかと問われると、個人的には「ノー」です。そこまで大きな進化はありませんからね。ある意味、スペックと価格のバランスが整い過ぎていて、この辺が頭打ちなんだと思いますが、これはこれで誉め言葉でもありますので、優れた端末であることには変わりません。
【Xiaomi Smart Band 10の良い点】
- 見やすい1.72インチのAMOLEDディスプレイ
- 60Hzのリフレッシュレートでヌルヌル動作
- スマートな形状&超軽量で良い着け心地
- 2週間は余裕で使えるバッテリー持続性能
- 必要十分なヘルスケア&運動トラッキング機能
- アプリ・着信通知機能をはじめとする便利機能
- 低価格(6,280円)
【Xiaomi Smart Band 10のイマイチな点】
- 文字盤に秒数表示があるものが少ない
- 本体を起動させる手段が「充電ケーブルを接続したとき」のみ
■ ランニングクリップは他のウェアラブル端末と併用可能!
ランニングクリップを用いた場合、当然ながら心拍数を測定することができません。皮膚に接触させていませんからね。運動トラッキングにおいて、心拍数を測定できなことはちょっと不便ですよね。そんな場合は、ランニングクリップを用いた運動トラッキングに加え、他のウェアラブル端末で通常の運動トラッキングをすることが可能です。例えば、以下のような組み合わせで使うことができるのです。
これなら心拍数も同時に計測されます。