2024年8月のトレード収支
- スキャルピング + 1pips
(2024年トータル +28 pips)
2024年8月は41回トレードし、勝敗は17勝24敗、+1pipsでした。
8月のドル円相場は、7月下旬からの流れを汲んだ強い円高ドル安相場になりました。これは以下のような出来事があったためです。
- 日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%に引き上げ
- その後の記者会見でさらなる利上げについて含みを持たせた
- アメリカ雇用統計で市場予想より悪い結果となり、アメリカの利上げペースが早まるとの思惑が強くなった
- 日銀副総裁が講演で追加利上げを否定する発言をした
日本は「利上げ+追加利上げ思惑」、アメリカは「利下げ思惑」なので当然円高方向に触れて当然ですが、それにつられた株式市場も大変なことになりました。8月5日の日経平均は過去最大の4,451円の下落でしたからね。かと思えば翌日(8月6日)には反発し、3,217円の過去最高上げ幅を記録。株式市場はジェットコースターみたいな展開で、右往左往した人も多かったと思います。ドルコスト平均法でコツコツ積み立てていた人なら問題なかったと思いますが、信用取引で思いっきりレバレッジを掛けていたなら大変だったでしょうね。
株の信用取引はFXと同じ「投機」なんですが、急落・急騰時は違った側面が見受けられますよね。株は為替に比べると流動性が低いので、個別株などは売り一色(または買い一色)になると値がつかず、決済したくともできないことがあります。為替市場の流動性は分厚いので、取引さえできない状況になることはほどんどありません。もちろん過去には○○ショックと呼ばれるような、市場が予期しなった金融政策の転換であったり、深刻な金融危機が発生したときには取引が成立しない事態になりましたし、流動性の高い為替市場だからと言って、取引できなくなる可能性がゼロという保証はありません。しかし、株式市場に比べればその頻度はかなり少ないと言えるでしょう。ただ流動性が高いということは、不特定多数のプレイヤーが存在することと同義ですので、「様々な思惑が交錯し先のことを予測することが難しくなる」こととトレードオフなんですけどね。
私の今月のトレード結果ですが、月間マイナスこそ避けられたものの、大きなボラを活かせず利益を伸ばすことが全くできませんでした。実は月初めは順調に勝っていたのですが、「もっと大きな利益を出したい!」と欲をかいたことが運の尽き。その後は連敗連敗で利益を全て吐き出してしまいました。
本当は分かっていたんですよ。8月上旬の動きは一時的なものであり、「日銀副総裁の追加利上げ否定発言」でこの動きはお終いだってことは。。。急激なドル売りのときはノイズでも大きな損失を出す可能性が高く、いくらスキャルピングと言っても入るタイミングはなかなか見つかりませんでした。こういった場合、ある程度落ち着いたタイミングから再始動するときに入ると、リスクが低く大きな利益につながることが多いので、事実そのようなトレードで着実に利益を上げていたんです。
しかし、迷ったは日銀副総裁の追加利上げを否定する発言をした後のトレード。日経平均が暴落しているあの展開では、日銀副総裁が追加利上げを否定するコメントを出す可能性は相当高かったですし、その場合は反応するであろうドル円相場に対し「素直に乗れば大きな利益が出せる」と考えていたんですよ。ただ、それは普段の自分のトレード手法ではありませんし、初手をミスったら二発目・三発目を打たなければいけない展開になってしまいます。そうやってボロボロになるパターンも可能性としてはありましたので、結局見送ったんですよね。結果的にはトレードしていれば爆益だったのですが、まぁ悔しくなかったと言えばウソになるでしょう…
本来なら、この時点で日銀の利上げに絡んだ動意は終わっているので、新たなテーマでの動意を待つことが得策だったのですが、ボラの高い相場に対して細かく利益を上げていこうと欲を出してしまい、これが利益を全て吐き出す要因となってしまいました。今回の場合はともかく、動意が収まっている(弱まっている)のに、強気に順張りで立ち向かってボロボロに負けてしまうパターンはよくあるんですよね。そして、これが典型的な順張りスキャルピングの負けパターンなのです。
ただ、典型的な負けパターンだからと言って、一方的に排除すべき対象なのかと言えば、それは違うと個人的には思っていますけどね。よく投資の格言として「頭と尻尾はくれてやれ」と言われますが、尻尾がどこか知っていればスキャルピングなんかやっていませんし、もっと効率的な手法を取り入れています。尻尾がどこか分からないからこそ細かく利確しますし、ひとつの利益が小さいからこそ損切り幅も必然的に小さくなります。それが結果的にスキャルピングと呼ばれるトレードになっているだけなんですよね。特に私の場合は。だからこそ、典型的な負けパターンと言っても、私は必要経費だと割り切っていますし、どんなトレード手法でも受け入れるべき負けパターンは存在するんじゃないですかね。
8月の詳細な成績を載せておきます。
- 17勝24敗、勝率41.5%
- +1pips
- ペイオフレシオ 1.458
- 運用資金に対する最大損失の割合 1%以下
バルサラの破産確率・・・100%
※下記リンク記事にバルサラの破産確率の説明、および破産確率表を記載してあります。ちにみにバルサラの破産確率が1%を超えると危険だと言われています。
9月の展望
9月以降の為替相場は、いつになく活発になるでしょう。基本的なファンダメンタルズとしては日米金利差の縮小が意識され、それがどの時期にどのようなレベルになるかを推し量ることになります。それに加え、自民党総裁選・解散総選挙・アメリカ大統領選と続きますし、それらの結果が上記ファンダメンタルズにどのような影響を与えるのかという思惑が交差する展開になるでしょう。
年末に向けて為替相場は活発になるはずですから、9月は無理をしないで確実に勝てそうなところをピンポイントに攻める方針です。イレギュラーなことが起これば別ですが、10月以降の荒れた相場に挑むことが得策ですしね。
最後に、7月上旬に巻き込まれた事故の続報です。
なかなか補償金額の提示が無くてモヤモヤしていたのですが、ようやく相手方からそれがありました。しかし、その額を聞いてビックリ。提示があったのは、私が被った被害金額の4割くらいでした。もちろん「これはどういうことなんだ!」と問い合わせましたが、「これが補償の全てではなく、追加補償の検討をしています」とのことでした。と言うか、最初からトータルの補償金額を提示しろよ。それに、そうなら最初の金額を提示をした際、何故そのことを告げないの?こちらが問いたださなかったら、それで終わりにしようとしただろ?と思われても仕方ないと思うんですよね。ちなみに、それから既に3週間音沙汰無ありません。。。
最初は相手にも気をつかい大人の対応をしてきましたが(当然のことなのだが)、この件が終わったら全てブログの記事にしてやろうかな、と思いつつあります。今後、どのような流れになるか分かりませんが、本当に気が重いです・・・